『ちはやふる－めぐり－』奏の決断とめぐるたちの葛藤が眩しすぎる（感想）（ネタバレがあります）

ドラマ感想

2025.08.15

第6話は、大江奏（上白石萌音さん）が京都の研究室への誘いを受けて、顧問としての立場と夢の間で揺れる姿が描かれた回。藍沢めぐる（當真あみさん）たちの中にも「行ってほしい」と「いてほしい」が入り混じって、部内の空気がピリつく場面もあって、青春の光と影がぎゅっと詰まってた。ラストの背中押しシーンは、こっちまで泣き笑い。

新入部員・八雲の加入で始まる春

高校3年生になっためぐる（當真あみさん）たちは、新入生勧誘で袴姿を披露。その姿に引き寄せられてやって来たのが、八雲力（坂元愛登さん）。今ドキ男子なのにA級選手というギャップがありすぎる存在で、袴を条件にあっさり入部。部の空気が明るくなる一方で、顧問の奏（上白石萌音さん）は非常勤契約が終了し、ボランティアコーチという立場に変わっていた。ここから物語が大きく動き出す。

奏への誘いと揺れる気持ち

カラオケで偶然耳にした、専任読手で研究者の中西（富田靖子さん）から奏（上白石萌音さん）への誘い。それは5年ぶりに空きが出た京都の研究室で、古典研究と読みの指導ができるという夢のような話。ただ、京都に行けば部員たちと離れることに。奏が「つなぐ人になりたい」と語るシーンは、百人一首やかるたに込められた思いがじんわり伝わってきて、めぐる（當真あみさん）も視聴者も心を動かされた。

部員たちの対立と和解

めぐる（當真あみさん）は奏の京都行きを内緒にしていたが、部員にバレてしまう。「お荷物になりたくない」と夢を応援する派と、「今は先生にいてほしい」派に分かれてしまい、風希（齋藤潤さん）や春馬（高村佳偉人さん）は前者、草太（山時聡真さん）と千江莉（嵐莉菜さん）は後者。特に草太は奏と過ごした時間が長いからこそ割り切れない。個人戦で自分たちの力を証明しようと戦い、最後は草太とめぐるが仲直りして、京都行きへ背中を押す流れが熱かった。

未来へ踏み出す決意

かつてめぐるが「かるたで宝物を見つけた人は10年先に明るい未来があるエビデンスになって」と奏に願った言葉。それを受け、奏（上白石萌音さん）は「澪標」にかけて「身を尽くして」なると誓う。別れは寂しいけれど、その先に広がる未来のための一歩だと信じさせてくれるシーンで、青春の眩しさと大人の夢の両方が交差していた。