第8話(最終話)では、徳重(松本潤)が恩師・赤池(田中泯)の命に向き合いながら、「人を診る」総合診療医としての覚悟を示した。加えて、総合診療科の存続を左右する院長選も絡み、物語は大きな転換点を迎えた。
赤池の沈黙と徳重の決意
心臓血管外科医・茶屋坂(ファーストサマーウイカ)の執刀によって一命を取り留めた赤池。しかしその後、彼は「一言も喋らない」と決意し、総合診療医にとって最大の武器である“問診”が封じられる状況に。
徳重と滝野(小芝風花)は葛藤しながらも、赤池を“患者”として、そして“人”として見つめ続ける。
院長選と総合診療科の未来
病院内では次期院長選を目前に、総合診療科の存続が大きな争点に。赤池が築いた「臓器の専門を超えて人を診る」という理念が試される。合理性や効率だけでなく、“声なき患者”にどう寄り添うかという問いが、病院全体に突き付けられる形となった。
役者陣の熱演
松本潤と田中泯の二人芝居は、師弟関係の深さと葛藤を濃密に描き出し圧巻。茶屋坂役のファーストサマーウイカ、新田真剣佑演じる康二郎の活躍も最終話を彩った。滝野役・小芝風花の温かさあふれる芝居も印象的で、総合診療科が“人を支える場”であることを体現していた。
編集で消えた存在
麻薬取締法違反の疑いで逮捕された清水尋也の出演シーンはすべてカット。それでも物語の流れに違和感がなく、編集技術の高さが光った。作品のメッセージを損なうことなく再構成された点も大きな話題となった。
まとめ
最終話は、総合診療医という存在の意義をあらためて強調する結末となった。患者を“病気”ではなく“人”として見るという姿勢が、現代社会に強いメッセージを放った。派手さはなくとも、静かに心を打つ、温かく力強い最終回だった。
(りりたん)
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