あの数十秒の空気、永遠にリピートしたい。
宇佐卓真さんと南雲奨馬さんが演じる佐久間と山瀬。
キスの余韻に漂う間の取り方、まるで恋の呼吸。
「よいしょー!」の軽さと、「眠い…」の脱力感。
この温度差こそが、BLドラマの“真骨頂”だった。
キスの後、“現実”と“役”のあいだに揺れるふたり
グランピングのテントの中、
「好きだ。好き。」という山瀬(南雲奨馬さん)の声が柔らかく響く。
その告白の真剣さに、佐久間(宇佐卓真さん)の瞳が少し揺れる。
演技のはずなのに、感情の境界線がふっと曖昧になる瞬間。
そして、二人の唇が触れた時——
ドラマの“演出”を超えた、生々しい温度が流れていた。
でも「カット!」の声で空気が一変。
山瀬の「よいしょー!」という明るさが、
緊張をほぐすようであり、逆に余韻を壊すようでもある。
そこに漂う“現実”と“演技”の距離が、このドラマの魅力そのもの。
ラブシーンの“その後”を、こんなにも丁寧に描く作品は稀だ。
佐久間(宇佐卓真さん)の脱力リアクションが罪すぎる
「このベッド最高」「なんか眠くなってきた」——
この一言で全国の視聴者を倒した佐久間(宇佐卓真さん)。
恋の駆け引きでもなく、ツンでもなく、
ただ“自然体”なのに、とんでもなく可愛い。
山瀬が焦って「起きてよ!」と揺さぶるたび、
関係のバランスがひっくり返っていくのがたまらない。
“攻め”と“受け”の固定観念を軽く飛び越える、
ふたりの呼吸の掛け合いが最高だった。
SNSでも「眠い…が破壊力すごい」「この間が尊すぎる」と沸騰。
まさに、“何も起きてない時間”で恋が進むタイプの名場面。
宇佐さんの芝居の間合いが完璧すぎて、息するの忘れた。
“昼のゆめ”の中の恋と、現実の中の恋
劇中ドラマ「昼のゆめ」の撮影シーンがメタ的に描かれていて、
“劇中で恋をする俳優”と“本当に惹かれていく人間”の境界がぼやける。
その構造が、作品全体をより切なくしている。
山瀬(南雲奨馬さん)の「冗談だって言ったらぶっ殺す」も、
セリフの中に“本音”が滲んでいてドキッとした。
前作から積み重ねてきた二人の関係性が、
まるでカメラの前と後で同じ温度を保っているように感じた。
駒木根葵汰さんと新原泰佑さんの羽山×白崎が築いた“恋の成熟”の裏で、
佐久間×山瀬が描くのは“恋のはじまりの不器用さ”。
その対比が、Season2の構造をぐっと奥行きのあるものにしている。
“よいしょー”の破壊力と癒しのバランス
山瀬(南雲奨馬さん)の「よいしょー!」がネットをざわつかせたのも当然。
あの一言に、照れ隠しと、達成感と、ちょっとの寂しさが詰まってた。
“演技を終えた俳優”に戻った瞬間のリアリティがすごい。
けれどその後の空白の時間で、
佐久間が静かに“恋の続きを”始めてしまう。
何もしてないのに、空気が甘くなるあの演出。
「眠い…」が、恋の返事になってるようで心臓が痛い。
まとめ
第2話は、“ラブシーンの後”という余白を描いた傑作回だった。
宇佐卓真さんの脱力の妙、南雲奨馬さんの焦りの演技、
どちらも繊細で、まるで本当に恋をしてるみたいだった。
演技と現実、プロ意識と感情のあいだ。
その狭間で揺れる二人を見守る時間が、あまりにも尊い。
笑えるのに苦しい、軽いのに深い。
「よいしょー」と「眠い…」のたった二言で、
ここまで恋を描けるなんて、ずるい。
(ほのりん)
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