第5話は、めぐる(當真あみさん)と両親のすれ違い、そして百人一首の歌がその心をつなぐ展開が胸に刺さった回だった。青春を「ぜいたく」と避けてきためぐるが、大会の場で母・塔子(内田有紀さん)と向き合うシーンは涙なしでは見られない。和歌「大江山」が、こんなにも温かく響くなんて思わなかった。
青春を封印してきためぐる
塾の合宿とウソをつき、かるた部の合宿に参加していためぐる。両親に認められず、次の大会で退部するつもりだった。でも、仲間ともっと試合をしたい気持ちは止められない。家でも夜遅くまで自主練する姿に、母・塔子は複雑な表情を浮かべていた。
両親が知っためぐるの本音
大会当日、弟の駆から「めぐるはFIREを目指してるのは両親のため」と聞かされる塔子と進。めぐるは「遅らせた2人の人生計画を取り戻す」とまで思っていた。さらに奏(上白石萌音さん)から、中学受験後の両親の会話が彼女を縛っていたと聞き、塔子は衝撃を受ける。
「大江山」に託された想い
試合中、めぐるが払った札が塔子の元へ飛んできた。それは「大江山」の歌。奏の解説で「親離れを宣言する少女の歌」と知り、塔子は涙。めぐるは惜しくも敗れるが、塔子は「気が済むまで、かるたを教えてやってください」と奏に頼む。そこでようやく、親子の心がつながった。
まとめ
第5話は、和歌と物語のリンクが本当に美しくて心を打たれた。めぐるの「楽しいな、終わってほしくないな」という気持ちと、塔子の「見届けたい」という想いが交わる瞬間に胸がいっぱい。SNSでも「大江山の解釈に泣いた」という声が多くて、まさに感動回だった。