べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～　第30話は歌麿の心の闇が爆発…涙と衝撃の回（感想）（ネタバレがあります）

ドラマ感想

2025.08.11

蔦重（横浜流星くん）と歌麿（染谷将太さん）の関係がいつもよりグッと深くなった回だったんだけど、なんかもう…見てるこっちの心がギュッと締め付けられた。あの歌麿が泣きながら弱音を吐くなんて…ほんと想像以上に辛い過去があったんだなって痛感。しかも、幻覚まで見ちゃって完全に追い詰められてる姿、見てられなかった。

人まね歌麿と呼ばれるプレッシャー

第30話の始まりは、歌麿が“人まね歌麿”って噂され始めるところから。蔦重（横浜流星くん）はここで勝負をかけようと、歌麿に“お前にしか描けない絵”を依頼するんだよね。その内容がまさかの枕絵。性風俗を描くってことで、歌麿（染谷将太さん）は明らかに気が進まないんだけど、「やらねぇといけねぇ気がする」って腹をくくるの。でも描こうとした瞬間、頭に浮かんだのは“好きな女”じゃなくて、幼い頃に虐げてきた母（向里祐香さん）の顔。ここから一気に心が崩れていく感じがもう怖い。

母とヤスの亡霊に追い詰められる日々

歌麿は幻覚の中で、母が恨みの目を向けてくるし、「殺しただけじゃ飽き足らず」と責められる。さらに、ヤス（高木勝也さん）まで出てきて「俺を殺した時のことかい？」って嘲るんだよ…。蔦重の妻・てい（橋本愛さん）が「苦行にしか見えない」って言うくらい、歌麿は食事もせず自室にこもってどんどん衰弱していく。見てる側も心配でたまらない状態で、もうどうなるんだろってハラハラした。

神社での暴走と蔦重の救い

ある日、すたれた神社で母そっくりの顔をした女性（藤間爽子さん）を見つけた歌麿。しかも顔には痛々しい痣…。隣にいた男をヤスと勘違いして、石で殴ろうとするんだよね。完全に錯乱状態で、危うく大惨事になるところを蔦重（横浜流星くん）が止める。このシーン、緊張感がやばかった。“描けねぇんだよ”って泣き崩れる歌麿の声が耳から離れない。

鳥山石燕との再会で救われる心

そんな歌麿を救ったのが、少年時代に一緒に絵を描いた鳥山石燕（片岡鶴太郎さん）。石燕は「やはり歌麿は三つ目であったか～」って懐かしそうに迎えて、「よう生きとったな」って優しく言うんだよ。その言葉に歌麿（染谷将太さん）が涙を浮かべるシーン、ほんと胸がいっぱいになる。蔦重以外で初めて自分を理解してくれる人に出会えた瞬間だった。

穏やかな表情とこれからの歌麿

石燕に弟子入りしたあとの歌麿は、まるで憑き物が落ちたような顔になって、“俺も本当にそんな目持ってるんですか？”って聞くんだよ。それに石燕が“多分持ってんじゃねえかな。待ってりゃそのうち何か見えてくるさ”ってのんきに答える。このやりとりがすごく温かくて、庭で花を写生する歌麿を見たときは、視聴者の心もやっと安心できた感じ。