第5話は、菅原優我(大橋和也さん)がこれまで隠してきた壮絶な過去と、兄・尚之(溝端淳平さん)への深い思いを吐き出すシーンが圧巻だった。明るく振る舞う“表”の顔の奥にある痛みが一気に溢れ出して、観ていて息を呑むほど。SNSで「演技ほんと凄かった」って声が多かったのも納得。
花との距離と“シャチ”の二面性
期限付きで藺牟田花(渋谷凪咲さん)の彼氏となった優我(大橋和也さん)は、ふと見せたシャチのシールで花の心を揺らす。二人とも別の場所で“シャチの二面性”を語る場面がシンクロしていて、不思議とロマンチック。優我が聖人(大地伸永さん)相手に熱弁をふるう姿も、花が桜小路(高橋光臣さん)の前で微笑む姿も、まるで運命の糸で繋がってるみたいに見えた。
浩次郎の覚悟と優我的な反発
真之介(織山尚大さん)からの連絡で、浩次郎(塚地武雅さん)が「藺牟田メディカルデータ」に向かっていると知った優我は急行。罪を一人で背負おうとする浩次郎に、「真之介の未来は?」と感情をぶつける優我の声が震えていて、観ている側も胸がギュッとなる。「死んじゃったからわかんねぇよ!」の叫びは、兄を失った喪失感そのものだった。
壮絶すぎる過去の告白
優我(大橋和也さん)は、実父の暴力で母を失い、児童養護施設を経て尚之の家族に迎えられたことを打ち明ける。「死ぬとしたら俺だった」という言葉の重みが、その過去の深さを物語る。浩次郎(塚地武雅さん)の「一緒にやろう、最後まで」に、優我が涙で頷く瞬間は、静かだけど強い絆を感じさせた。
決定的な証拠と真相への道
浩次郎が探偵に依頼して得た証拠写真には、尚之(溝端淳平さん)の死の鍵を握る藺牟田(高嶋政伸さん)の姿。優我がその写真を見つめる目は、怒りとも決意ともつかない感情で揺れていた。物語は一気に核心へと向かい始めている。
まとめ
第5話は、優我(大橋和也さん)の過去と兄への想いが爆発した、感情の波が押し寄せる回だった。明るい笑顔の裏に隠された痛みと、浩次郎(塚地武雅さん)とのやり取りから生まれる強い絆。その全てが、復讐の物語に深みを与えている。これから先の展開が、さらに切なくも目が離せなくなりそう。