『放送局占拠』第5話　般若の素顔に絶句…まさかの人物だったなんて（感想）（ネタバレがあります）

ドラマ感想

2025.08.13

第5話は、最後の数分で一気に息が詰まるほどの衝撃が押し寄せてきた。武蔵（三郎）役の櫻井翔さんが般若に「誰なんだお前は！」と詰め寄るシーンまでは、ただ緊張感が増していく展開だったのに、面を脱いだ瞬間、思わず声が出た。これまでの全シーンを脳内で巻き戻して、もう一回見直したくなるくらいの驚きだった。

日出の闇と高津兄妹の正体

武蔵が暴こうとしていたのは、ディレクター・日出（亀田佳明さん）の過去の罪。都知事・大芝（真山章志さん）の取り調べ中に謎の感電死が起き、建物が封鎖される中、武蔵は5年前の事件を掘り起こす。日出は自分の盗撮の罪を新聞記者・高津国光になすりつけ、自殺に追い込んでいた。その真相に迫る場面で、妖の河童と化け猫が面を脱ぐ。河童は高津の息子・波留斗（柏木悠さん）、化け猫は娘の美波（入山杏奈さん）だった。兄妹の複雑な過去と「幻獣」とのつながりが見えた瞬間、物語の奥行きが一気に深くなった。

不穏な条件と般若の要求

人質の命と引き換えに、武蔵に「自分の闇を暴け」と迫る般若。その要求はただの挑発じゃなく、何か計算された意図を感じさせた。武蔵も必死に問い詰めるけど、般若は余裕のある声で「まだ分からないんですか……三郎さん」と言い切る。この呼び方だけで、二人の間に過去のつながりがあることを匂わせていて、鳥肌が立った。

衝撃の素顔と壊れる沈黙

「正体をお見せしましょう」と面を外した般若の素顔は、武蔵の妻・裕子（比嘉愛未さん）の弟で、刑事の伊吹裕志（加藤清史郎さん）だった。拉致されたはずの人物が、敵のリーダーだったという事実。武蔵は「伊吹……」と呆然、本庄（瀧内公美さん）は「冗談でしょ……」と震える声。静まり返る空気の中で、視聴者の心臓も一緒に止まった気がした。