『僕達はまだその星の校則を知らない』第5話　膝枕と流星群、健治と珠々の距離がふわっと近づく夜（感想）（ネタバレがあります）

ドラマ感想

2025.08.13

第5話は、白鳥健治（磯村勇斗さん）と幸田珠々（堀田真由さん）が、天文部の夏合宿を通してぐっと距離を縮めた回。星空や部活の熱に押されながら、臆病な健治が少しずつ心を開いていく姿に、胸の奥が温かくなる瞬間が何度もあった。

合宿場所はまさかの健治の家

天文ドームが夏休み中に閉鎖され、合宿は中止かと思われたところに、江見（月島琉衣さん）が健治の家を提案。健治は可乃子（木野花さん）や珠々から断っていいと言われるも、山田（平岩紙さん）の言葉や生徒たちの輝く目に心が揺れる。悩んだ末にOKを出す健治の表情が、ちょっと照れくさそうで、それでも優しさがにじんでいた。

星空準備と台所での変化

合宿初日、部員たちに加え、生物科学部の内田（越山敬達さん）も参加して賑やかに。夕食準備を手伝おうと台所に入った珠々が見たのは、学校では見せない、健治のやわらかな笑顔。可乃子との何気ない会話に笑う姿は、どこか少年っぽくて、珠々が思わず目を奪われるのも納得の温度感だった。

打ち明けられた過去と“寄りかかる”距離

健治は、学校になじめず祖母と暮らしたこと、社会人になっても人付き合いが苦手で仕事が続かなかったことをぽつりぽつりと語る。珠々は「大丈夫」と静かに返し、その優しい声が健治を包むようだった。部屋を出ようとした珠々に、健治が肩を預け、そのまま膝で眠ってしまうシーンは、時間がゆっくり流れるみたいで見ているこっちまで息をひそめた。