あんぱん・第105話 ついに“あの絵”が誕生！（感想）（ネタバレがあります）

第105話は、心が一気に熱くなる瞬間の連続だった。のぶ（今田美桜さん）と嵩（北村匠海さん）のすれ違いが続くなかで、嵩がふと描き出した漫画がまさかの「アンパンマン」誕生につながるなんて…！のぶの笑顔も演出の変化も相まって、ずっと鳥肌が止まらなかった。

別居生活の中で生まれた一枚の絵

のぶ（今田美桜さん）が妹の蘭子（河合優実さん）の家に身を寄せ、嵩（北村匠海さん）とは距離を置く生活が続いていた。でも、その孤独の中で嵩は紙を取り出して久々に鉛筆を走らせる。「昔みたいに描きたいものを描けばいい」というのぶの言葉が頭に残っていたんだよね。思い出したのは、落ち込んでいた自分にパンを差し出した屋村草吉（阿部サダヲさん）の姿。その記憶が、奇跡みたいに新しい絵へと繋がっていった瞬間は本当に胸が震えた。

笑顔で絶賛するのぶの姿

嵩（北村匠海さん）が夢中で描いた絵は、両手にあんぱんを持ってマントを背負い空を飛ぶ太っちょのおじさん。その絵を見たのぶ（今田美桜さん）は、思わず「たまるかー！ハハッ。この太ったおっちゃん最高やね」と大笑いして絶賛した。そのやりとりが本当に愛おしくて、久しぶりに夫婦の温かさを感じられた瞬間だった。この絵が後に「アンパンマン」になるって分かっているからこそ、観ている側の胸がぎゅっと熱くなった。

演出が生んだ特別な空気

この回、オープニング映像も主題歌も流れなかったんだよね。残り1分半でキャストとスタッフの名前だけが表示されていて、異例の演出にゾワっとした。まるで嵩（北村匠海さん）の描いた一枚の絵を視聴者全員で共有するために、余計な音をそぎ落としたみたいで、すごく重みがあった。SNSで「最重要回」って声が多かったのも納得できる。演出自体が物語を後押ししている感じがすごかった。

視聴者の胸に残る“始まり”

「アンパンマン」が誕生する瞬間を見届けた視聴者からは、「ついに初代アンパンマン誕生」「過程を知っているから胸いっぱい」って感想が続出してた。確かに、ただ完成形だけを知るのと、ここまでの苦しみや葛藤を見てから辿り着くのでは重みが全然違う。のぶ（今田美桜さん）の一言が嵩（北村匠海さん）を動かしたことも含めて、すごく尊く感じられた。