『雨上がりの僕らについて』第10話、奏の“嫌いだった自分”と向き合う帰郷の痛み(感想)(ネタバレがあります)

本ページはプロモーションが含まれています

第10話は、本当に胸の奥がずしんと重くなった。奏(池田匡志)が地元に戻るだけで、街のあちこちに置き去りにした記憶が蘇るの、見ていて息が詰まるくらいだった。真城(堀夏喜)が隣にいても、過去の景色に触れた瞬間に奏の顔が暗くなるのが辛くて、見てるこっちまで心を掴まれて動けなくなる。笑顔が出ない帰郷って、こんなに痛いものなんだって思い知らされた回だった。

帰省を決めた奏と重い足取り

真城(堀夏喜)に届いた同窓会の連絡をきっかけに、2人は一緒に地元へ帰ることに。父・敏郎(高橋洋)の存在がずっと重荷で、奏(池田匡志)は帰省を先延ばしにしていたけど、もう避けられない状況になってしまう。実家に近づく足取りは重く、ただの帰省じゃなくて、置き去りにしてきた過去と直面する旅みたいに見えた。池田匡志さんの歩き方や視線が、心の重さそのものを映していた。

子ども時代の傷と“女みたい”と言われた記憶

神社の前を通った奏の脳裏に蘇ったのは、子どもの頃に泣いていた自分の姿。「振一郎ってすぐ泣くよな」「女みたい」と笑われ、友達に置いて行かれる記憶。何気ない言葉なのに、その一言が小さな心をどれほど突き刺したのか、今でも消えずに残っているのが痛い。心の奥で何度も反芻されてきたその場面が、ドラマの中でリアルに映された瞬間、見ている側も胸がちくっと刺された。

高校時代の真城と女子の光景

通学路を歩いた奏は、真城が女子に「髪になんかついてる」と気遣いながら取ってあげ、自然に笑い合っていた姿を思い出す。女子が真城の腕を取って歩いていく光景は、あの頃の奏にとって地雷のような記憶。好きな人が誰かと肩を並べて歩いていくのをただ見つめるしかなかった、あの憂鬱そうな顔が、今も心に貼りついている。池田匡志さんの切ない表情が、その痛みを鮮やかに呼び起こしていた。

海辺の橋での絶望と涙

橋の上で、高校時代の奏は鞄を落とし、欄干から身を乗り出して海を見下ろす。涙が止まらなくて、その場にうずくまってしまう姿が映る。どれほど孤独で、逃げ場がなくて、あの時の自分を「全部捨ててしまいたかった」と思ったのか。海の広さが余計に寂しさを強調していて、見てる方も呼吸が浅くなるシーンだった。過去の自分を直視するのはこんなにも苦しいことなんだと痛感させられた。

「嫌いだった自分」と向き合う声

奏は心の中で「この町には俺の嫌いだった俺がいる」とつぶやく。恥ずかしくて、情けなくて、消したかった過去。でも、それを抱えたまま戻ってきたからこそ、いまの彼があるんだって思わされた。池田匡志さんの独白は、過去に悩んだ誰かの心にも刺さるものだった。隣にいる真城の存在が、その痛みをこれからどう変えていくのか、続きが気になって仕方ない。

まとめ

第10話は、恋愛の甘さよりも過去の重さが前面に押し出された回だった。奏が抱える痛みは簡単に癒えないし、帰郷はむしろその記憶を引きずり出すきっかけになっていた。でも、真城がそばにいることで少しずつ未来を変えられるかもしれない。堀夏喜さんのあたたかさと、池田匡志さんの揺れる演技が合わさって、痛みの中にも希望を探したくなる余韻が残った。
(ほのりん)


楽天スーパーSALE
24時間限定!2,500円以上割引SALE


楽天スーパーSALE
半額クーポン大抽選会


エントリー&楽天ビックで1,000円(税込)以上お買い物すると、抽選で最大10万円分ポイントバック


楽天スーパーSALE
ポイント当たる!スーパーSALEスロット