『19番目のカルテ』第8話、徳重が師・赤池に託した“これから”(感想)(ネタバレがあります)

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最終話となった第8話、胸が熱くなるような徳重(松本潤)と赤池(田中泯)の師弟の物語が描かれた。患者を“診る”ことに人生をかけてきた総合診療医が、最後に師と向き合う姿は静かで、でも強くて、見ていて心が揺さぶられた。

総合診療科と赤池の沈黙

徳重(松本潤)が診断した赤池(田中泯)の病は「バッド・キアリ症候群」。心臓血管外科医・茶屋坂(ファーストサマーウイカ)のオペで命を繋いだものの、根本的治療となる肝移植が必要で、余命はわずか1カ月と告げられる。赤池は「総合診療医にとって、一番こたえるのは患者が黙ることだ」と言い残して口を閉ざす。慕う滝野(小芝風花)や北野(生瀬勝久)が案じる中、徳重は彼を患者として向き合おうとする。

徳重の覚悟と“人を診る”姿勢

赤池が黙ったままでも、徳重は決して立ち止まらない。自らをドナーにすると申し出るため、身元保証や検査などの準備を整えていた。日本移植学会の規定を踏まえ、親族以外の提供には審査が必要であることも理解した上で、それでも赤池を救いたいと動いていた。徳重が語った「僕にとって、それは現実です。それを教えてくれたのは赤池先生ですよ」という言葉は、師に返す大きな恩であり、総合診療医としての彼の答えだった。

師弟の対話と手術の決断

「それのどこがメリットだ。こんな年寄りの寿命」と赤池は吐き捨てるように言う。しかし徳重は、赤池が畑に種をまき、滝野の相談に答えたことも“生きること”だと語る。そして「一緒に見届けましょう」と、総合診療科が正しかったのかどうかをともに歩むことを訴える。あがいて、もがいて、こぼれ落ちる患者に手を差し伸べ続けてきた赤池。彼の理想を未来につなぐのは徳重であり、滝野や他の医師たちだった。赤池は決断し、移植手術は成功する。

引き継がれる“これから”

赤池が切り開いた道を徳重と滝野が継ぎ、康二郎(新田真剣佑)、有松(木村佳乃)ら専門医たちとの連携も広がっていく。さらに、第1話に登場した百々(仲里依紗)や第2話の拓(杉田雷麟)といった患者たちの姿も描かれ、“これから”の時間が確かに続いていることが示された。赤池の生き方も、総合診療科の存在も、そこで診られた患者の人生も決して途切れることはないと感じられる余韻だった。

まとめ

『19番目のカルテ』第8話は、師弟の絆と“人を診る”総合診療の意味を深く刻み込む最終回だった。徳重の覚悟と赤池の決断に涙が止まらず、患者の声をすくい上げていく総合診療科の大切さを改めて考えさせられた。松本潤さん、田中泯さん、小芝風花さん、新田真剣佑さん――役者たちの熱演が、理想と現実のはざまを生きる医療の姿を強く残していた。
(ゆめのん)


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