「第120回、やば…」って思った。朝田のぶ(今田美桜さん)と柳井嵩(北村匠海さん)のところに、東海林(津田健次郎さん)関連の便りを持って琴子(鳴海唯さん)が登場して、空気が一瞬で変わるの。画面の前でこっちの呼吸まで浅くなる感じ。ふわっとしてた時間がスッと締まって、言葉が出ないまま見入っちゃった。心が静かにザワつくってこういうことかも。
第120回、指先が勝手に走る夜の始まり
琴子(鳴海唯さん)から届いた手紙を開いた瞬間、のぶ(今田美桜さん)と嵩(北村匠海さん)、ほんの数秒だけ世界が止まったみたいだった。音が吸い込まれて、あの部屋の空気だけ重力が違う感じ。そのあと、嵩が机に向かって鉛筆を「すっ…」って走らせるの、なんか背中を押されたみたいで。言い訳も準備もなし、ただ描かずにいられない衝動。ためらいゼロの線って、それだけで胸にくる。あの無音の強さ、しばらく忘れられない。
のぶ(今田美桜さん)と嵩(北村匠海さん)、同じ痛みを抱えたまま前を見る
のぶ(今田美桜さん)が手紙を読んだあと、涙に流されないで立ってる感じ、強がりとかじゃなくて「受け止める」って決めた目だった。嵩(北村匠海さん)も隣で同じ波を受けながら、言葉より先に手が動くのが彼らしい。二人の間の沈黙、冷たくなくて体温があった。誰かの不在って本当は重いのに、その重さごと抱えて進む人の背中って、見るだけで救われる。会話は少ないのに、ちゃんと「次へ」が合図されてた。
東海林(津田健次郎さん)が残したやさしさ、あとから効いてくる
東海林(津田健次郎さん)のこと、結果だけ知るのじゃなくて「訪ねてきた理由」まで手紙で知るのがつらいのにあたたかい。命を削って会いに来た…って言葉にすると簡単だけど、画面の中の気配はもっと繊細で、あとからじわじわ効いてくる薬みたい。彼の存在って、嵩の中でブレーキじゃなくてアクセルだったんだって今回わかる。背中の一点がそっと押される感覚。いなくなっても減らないものって、確かにあるんだね。
琴子(鳴海唯さん)の便りが開けた扉、痛みの向こうにある選択
琴子(鳴海唯さん)の文字は静かで丁寧で、そのぶん刺さる。知らせって、優しさと残酷さが同居するけど、彼女の筆跡には「渡す勇気」も混じってた。受け取ったのぶ(今田美桜さん)と嵩(北村匠海さん)の表情に、ただの絶望じゃない色が差すのがわかる。扉は閉まったのに、別の扉がカチャって開く音がした気がして、ページの端をそっと撫でるみたいに次の一歩が置かれていく。手紙って、未来に向けた橋にもなるんだ。
「描かずにいられない」から生まれる輪郭――“逆転しない正義”への道
夜、嵩(北村匠海さん)が線を重ねていくシーン、まるで心拍に合わせてラフが育っていくみたいだった。のぶ(今田美桜さん)も隣で何かを受け渡し合ってる空気。やなせさんの“逆転しない正義”って言葉、教科書じゃなくて体温でわかる感じ。誰かの痛みや願いが混じって、丸くて強いヒーローの輪郭が見えてくる瞬間、「あ、ここからだ」って確信が灯る。祝うでも泣き崩れるでもない、静かな立ち上がりが最高に熱かった。
朝の部屋に残る余韻、タイムラインもそっと湿る
終わってからスマホ見たら、「涙腺やられた」「背中押された」「急展開で呼吸止まった」みたいな声がずらっと。わかる、わかりすぎる。東海林(津田健次郎さん)へのロスをこぼす投稿の下で、「アンパンマンの種が芽吹いた」って表現にうんうんってなった。派手な演出じゃなく、心の揺れだけで場面を進める回って強い。朝の空気がちょっと変わるくらいの余韻、学校へ向かう足取りにも残ってた。
まとめ
今回は「失う」と「始まる」が同時進行で、胸の奥がキュってなった。でも、のぶ(今田美桜さん)と嵩(北村匠海さん)が選んだ静かな前進に、変な力みがなくて好き。東海林(津田健次郎さん)と琴子(鳴海唯さん)が渡してくれたバトン、ちゃんと次へ繋がってた。泣きそうな朝ほど、人は優しく強くなれるんだと思う。第120回、心に残る音は小さいのに、響きはずっと長い。
(さくらん)