『ちはやふる-めぐり-』最終回、めぐるが見つけた宝物に涙(感想)(ネタバレがあります)

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第10話、全国大会出場をかけた一戦は、息をのむ緊張感と涙で包まれた。めぐる(當真あみさん)が最後に見つけたのは勝敗よりも大切なもの。SNSで「泣ける」「最高だった」と言われた感動のフィナーレ、画面越しでも胸が震えた。

梅園vs瑞沢、全国をかけた大勝負

梅園とかるたの名門・瑞沢の対戦は序盤から梅園不利。千江莉(嵐莉菜さん)、八雲(坂元愛登さん)が敗れ、残るのはめぐる(當真あみさん)、風希(齋藤潤さん)、草太(山時聡真さん)。でもめぐるが「ここからだよ!」と声を掛け、雰囲気を変えるのが熱すぎた。瑞沢の盤面が有利に見えても、諦めない姿が観る側にも伝染する感じ。かるただけじゃなく、青春そのものを懸けてるのが手に取るようにわかる試合展開だった。

風希(齋藤潤さん)に託された“青春”の意味

負傷した右手を庇いながら瑞沢のエース・懸心(藤原大祐さん)に挑んだ風希(齋藤潤さん)。弱気になった彼に太一(野村周平さん)がかけた「青春全部懸けてから言え」の言葉が心に響いてた。試合中に「青春はどう生きるかってことなんでしょ」と気づく風希の表情、鳥肌モノだった。努力も痛みも含めて、自分の全部をかけることが青春なんだって理解する瞬間に、視聴者の心も揺さぶられた。

運命戦と停電のドラマ

勝敗を分ける運命戦、残った札は「よをこめて」と「めぐりあひて」。奏(上白石萌音さん)が読手として紫式部と清少納言を重ねた演出が美しくて震えた。けどそのタイミングでまさかの停電。札を見てしまった奏が涙を流す姿に、彼女自身の葛藤と責任の重さがにじんでた。めぐる(當真あみさん)の「大丈夫だよ、先生」という言葉に、成長と覚悟がつまっていて胸が熱くなった。

めぐるの涙が意味するもの

結果は梅園の敗北。めぐる(當真あみさん)が子供みたいに泣きじゃくるシーン、青春をすべて注ぎ込んだからこその涙だった。かつて「意味が分からない」と思っていた先輩たちの涙の理由に、彼女自身が辿り着いた瞬間。勝てなくても悔しさと誇りが混ざった涙が尊くて、画面越しでも胸を締めつけられた。凪(原菜乃華さん)に「何か一つでも勝てたら泣いちゃうかも」と言ってた言葉が重なり、感慨深かった。

奏(上白石萌音さん)と瑞沢OBたちの存在

試合後、会場を出た奏(上白石萌音さん)を千早(広瀬すずさん)、太一(野村周平さん)ら瑞沢OBが迎える場面、世代を超えた繋がりに胸が熱くなった。かつての仲間に囲まれて笑う奏を見て「先生は今でも団体戦をしてるんだ」と気づくめぐる。仲間と共に声を掛け合って生きることが宝物だと悟る瞬間があまりにも美しかった。

めぐると凪(原菜乃華さん)、巡り会う友情

帰り道で凪(原菜乃華さん)と再会し、手を取り合って歩き始めためぐる(當真あみさん)。幼い頃からの絆が再び繋がり直すラストに、涙が止まらなかった。勝ち負けを超えて、かるたが2人をもう一度巡り合わせたっていう締め方、まさに「めぐり」のタイトル通り。未来への希望を感じさせる、最高の余韻だった。

まとめ

最終回は負けて終わったのに、不思議と温かさが残った。めぐる(當真あみさん)の涙、風希(齋藤潤さん)の“青春”の気づき、奏(上白石萌音さん)が背負った想い、全部が重なって「宝物はここにある」って結論に辿り着く流れが美しかった。タイトルどおり、観終わったあと「明日はもっと、いい日になる」って信じられるラストだった。
(ゆめのん)