第10話は、全国大会をかけた梅園と瑞沢の一戦。緊張感が張り詰めた空間でめぐる(當真あみさん)たちが全力を尽くす姿は、「息ができない」って声が出るのも納得の熱さ。けれど試合が終わったあとに描かれた10年後の姿や、思いもよらないキャラクターの再登場が、さらに胸を熱くさせた。最終回の余韻が、じわじわと心に残る。
瑞沢との大熱戦
全国大会予選の舞台で、梅園かるた部と瑞沢が激突。読手を務めたのは、A級公認となった奏(上白石萌音さん)。千早(広瀬すずさん)、太一(野村周平さん)、西田(矢本悠馬さん)、駒野(森永悠希さん)、菫(優希美青さん)、筑波(佐野勇斗さん)ら瑞沢OBたちが見守る中、めぐる(當真あみさん)たちは一歩も引かない攻防を繰り広げた。千江莉(嵐莉菜さん)、八雲(坂元愛登さん)が落とし、崖っぷちの状況から草太(山時聡真さん)が勝利をつかむ。観ている側も息をのむ運命戦の末、惜しくも瑞沢が勝利したけれど、全員が心を燃やした青春の瞬間だった。
千早と太一、10年後の姿
最終回では、かるたに青春をかけた千早(広瀬すずさん)や太一(野村周平さん)の10年後の姿も描かれた。千早は変わらず「かるたバカ」で、奏が読手を務める姿に嬉しそうに微笑む。太一は研修医として働きながら研究も進め、「世話になった人の目を治したい」と語る。回想で映し出された周防(賀来賢人さん/映画版)との関係性が続いていることも明らかになり、SNSでは「激アツ」「泣いた」と感動の声が相次いだ。映画からつながる物語が再び息づく瞬間だった。
大学生になっためぐるたち
2026年春、めぐる(當真あみさん)たちは大学生になり「競技かるたスプリングカップ」に出場。凪(原菜乃華さん)、千江莉(嵐莉菜さん)と同じチームに立つめぐるの姿は、過去のライバル関係を超えた新しい関係性を示していて胸が熱くなる。草太(山時聡真さん)が名付けた「フーケンソー」というチーム名も青春らしさ全開。懸心(藤原大祐さん)と風希(齋藤潤さん)が同じチームで戦う構図もワクワク感が強かった。
永世クイーン・詩暢の登場
大会の解説席に現れたのは、永世クイーン兼YouTuberとなった若宮詩暢(松岡茉優さん)。映画で千早(広瀬すずさん)と死闘を繰り広げた存在が再び姿を見せるサプライズに、SNSも大盛り上がり。「健在」「相変わらずいけずで最高」といった声が並び、彼女の独特の雰囲気に再び魅了された。笑顔なのにどこか冷たさを感じさせる佇まいは、やっぱり唯一無二。
奏と駒野の未来
最後に描かれたのは、奏(上白石萌音さん)の左手薬指に光る指輪。映画版から応援してきたファンにとっては、駒野(森永悠希さん)とのつながりが形になった瞬間でもあり、思わず胸が熱くなった。青春時代の片思いやすれ違いを乗り越えて、未来を共に歩んでいる姿が見えるようで、最終回にふさわしい余韻を残した。
まとめ
「ちはやふる-めぐり-」最終回は、大熱戦の緊張感と、その後に描かれた登場人物たちの未来が重なり合い、涙と笑顔の両方を残すエピソードだった。10年後も続くかるたと人間関係、そして新たに広がる物語の可能性。続編を望む声が出るのも当然で、観る人に「終わらない青春」を信じさせてくれるラストだった。
(ゆめのん)