第37回は胸がぎゅっと締め付けられた。
歌麿(染谷将太さん)がふすまに描くトンボの鮮やかさとは裏腹に、妻・きよ(藤間爽子さん)の足元に浮かぶ赤いできもの。
抱きしめながら「おきよがいたら、俺、なんでもできる気がするよ」と笑う歌麿の声が甘いほど、影が濃くなる。
一瞬のカットなのに、見ているこっちの心臓が跳ねた。
蔦重(横浜流星さん)が悩む時代の圧力
幕府ににらまれる恐怖の中で、戯作者たちは次々と筆を折る。
蔦重(横浜流星さん)は頭を抱え、文化をつなぐ道を探していた。
権力の網がじわじわ広がっていく息苦しさの中でも、彼は立ち止まらない。
町人文化を信じて走る姿に、意地と情熱の両方がにじむ。
横浜さんの表情の奥にある“負けん気”が、暗い時代を照らす火みたいだった。
歌麿(染谷将太さん)の喜びと、きよ(藤間爽子さん)の沈黙
栃木の商人からの依頼は、版画ではなく一点物の肉筆画。
これまでの努力が報われる瞬間で、歌麿(染谷将太さん)の瞳は光っていた。
きよ(藤間爽子さん)も耳が聞こえず、声を持たないながらも、全身で喜びを返す。
ふすまに描かれたトンボの羽が、二人の未来を運ぶように見えた。
でも、画面の下へとすっと映るきよの足に、赤いしるしが浮かび上がる。
祝福と不安が同居する演出、言葉を失うほど効いた。
再びアップになった足元、増えていくできもの
後日、政演と戻った歌麿を迎えたきよ。
茶を運ぶその足が再び映し出され、できものは前より増えていた。
笑顔と静かな仕草の奥に、忍び寄る病の気配。
江戸の時代に蔓延した梅毒を思わせる描写に、視聴者のざわめきは止まらなかった。
「大丈夫かな」「梅毒?」とSNSは一斉に反応。
ほんの数秒の映像で、次の物語の重さを悟らされるのが恐ろしい。
過去のカップルの“幸福の後”が重なる
蔦重と初恋の瀬川(小芝風花さん)、誰袖(福原遥さん)と意知(宮沢氷魚さん)、新之助(井之脇海さん)とふく(小野花梨さん)。
みんな一度は幸せを掴んだのに、直後に悲しみが訪れてきた。
その流れを知っているからこそ、ようやく笑顔を見せた歌麿ときよにも、不穏な影がつきまとうように見える。
森下佳子さんの脚本は残酷なほど容赦がなく、幸せを描くほどに次の不幸が怖くなる。
「鬼脚本」と叫びたくなる気持ち、わかる。
次回予告でさらに追い打ち
第38回の予告では、病床のきよを抱きしめて「いかねえで…」と泣く歌麿の姿が映し出された。
その一言だけで胸が詰まる。
笑顔で未来を夢見た直後に訪れる試練。
染谷さんの震える声、きよを包む腕の切実さが、次回の展開をさらに重くしている。
逃げられない予感と、目をそらせない緊張感。
次も見届けるしかない。
まとめ
第37回は、幸せと不安が一緒に映る不思議な回だった。
歌麿(染谷将太さん)の夢と、きよ(藤間爽子さん)の沈黙が美しく絡み合うほど、赤いできものの意味が鋭く刺さる。
蔦重(横浜流星さん)は文化を守ろうと必死で、物語の土台はさらに熱くなっている。
だけど今はただ、きよの無事を祈りながら画面を見守るしかない。
(ゆめのん)
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