特別編の最終夜、第4回は胸の奥にぐっとくる展開で、涙のスイッチが止まらなかった。
中尾星子（古川琴音さん）の決意が描かれたスピンオフ「受け継ぐもの」は、まさにもうひとつの最終回。
のぶ（今田美桜さん）と嵩（北村匠海さん）の人生を支え続けた星子の物語が加わることで、アンパンマンの“永遠”がより鮮明に浮かび上がった夜だった。
のぶが星子に託した願い
茶道教室の生徒だった星子（古川琴音さん）は、のぶ（今田美桜さん）の誘いで経理事務を担い、嵩（北村匠海さん）を支える存在となる。
病を患ったのぶは余命3ヶ月を告げられ、「嵩のことを支えてほしい」と星子に託す。
ただの仕事仲間ではなく、心の奥で繋がった人への願い。
その場面ののぶの表情は静かで、でも涙の粒を含んでいて、観ている方も胸を締めつけられた。
“おじさんアンパンマン”が動いた瞬間
星子が嵩の描いた“おじさんアンパンマン”を見つめた時、絵が一瞬動いたように見えた。
そのとき彼女の目には、のぶと嵩が若返って映る。
子どもの頃に貧しい生活をしていた星子にとって、アンパンマンは魔法をかけてくれるヒーロー。
涙で潤んだ瞳の奥に、その原点が重なり、画面越しでも息をのむほど美しい一瞬だった。
未来を見据える3人の時間
やがてのぶと嵩は、自分たちの死後にアンパンマンを見てくれる人がいるのかと語り合う。
「続きます。アンパンマンの愛と勇気は受け継がれていきます。受け継ぎます」と星子が答えるシーンは、誓いそのもの。
のぶは「頼むね」と微笑み、嵩と目を合わせる。
言葉は少なくても、3人の心が確かにつながった瞬間だった。
その温度が視聴者の胸にもしっかり届いたはず。
ラストの歌と幸せな微笑み
終盤、嵩（北村匠海さん）が「手のひらを太陽に」を口ずさみながら仕事をする。
そこに星子（古川琴音さん）が加わり、歌声が重なっていく。
のぶ（今田美桜さん）はアンパンマン誕生から子どもたちのヒーローになるまでの道のりを思い出し、幸せそうに微笑んだ。
淡い光に包まれたラストは、アンパンマンの原点が“愛と勇気”であることを強く刻み込む場面になった。
まとめ
「あんぱん」特別編第4回は、のぶ（今田美桜さん）の願いを星子（古川琴音さん）が受け取り、未来へとつなぐ物語だった。
“受け継ぐもの”という言葉がそのまま体現されていて、アンパンマンの永続性を信じられる余韻が残った。
視聴者の「もうひとつの最終回」という声も納得で、再びあんぱんロスを感じるほどの感動。
愛と勇気は時を越えて、これからも確かに生き続ける。
（ちーず姫）
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