第1話、劇団を追い出された久部(菅田将暉さん)がフラフラ歩いてたら、渋谷から8分らしい謎エリア“八分坂”に吸いこまれてく感じ、空気の粒までざわついてた。
WS劇場のダンサー・モネ(秋元才加さん)の存在が薄く漂うのも妙に効いてて、街全体が舞台と現実の境目みたいで、怖いのに目が離れないんだよね。
追放からの“八分坂”突入、久部の体温が伝わる
久部(菅田将暉さん)、横暴さゆえに劇団を追放されて路頭に迷うのだけど、その歩幅の乱れだけで心の温度がわかる感じ。
ストリップ小屋のネオンがにじむアーケード「八分坂」、アーチには“Pray speak what has happened(何があったか話してごらん)”って刻字。
問いかけが刺さって、返事のない夜道みたい。
肩の力が抜けきらない菅田将暉さんの表情が、負けず嫌いと不器用さを同時に拾ってて、見てる側の呼吸まで浅くなる。
白紙のおみくじ、八分神社で絡まる運と縁
八分神社で座りこむ久部(菅田将暉さん)。
気配だけが濃い静けさの中、白紙のおみくじを引いちゃうの象徴的すぎ。
運命のページがまだ書かれてない、でも結び所だけはちゃんとある感じで、木の枝に結ぶ手つきが少し震えてるのもリアル。
境内の空気って、温度は低いのに熱があるやつ。
彼の背中に“まだ終われない”って羅針盤がうっすら光ってて、ここからの物語の余白をまるっと預けられた気分。
ランドセルの笛、朝雄との視線で世界が動く
物陰から見ていた朝雄(佐藤大空くん)と久部が目を合わせる瞬間、風が一段階静かになった気がした。
ランドセル、吹き戻しの笛、ちょっと古めの色合いが八分坂とぴったりで、佐藤大空くんの透明感が背景のざらつきを一気にやわらげる。
見つめ合った後、久部(菅田将暉さん)はその場を離れるけど、残された視線の温度だけが境内にホワっと残ってるの、胸の奥で静かに爆発するタイプの余韻。
言葉少なめなのに、会話より雄弁。
モネと朝雄、WS劇場が抱える“親密”の輪郭
WS劇場のダンサー・モネ(秋元才加さん)は朝雄(佐藤大空くん)の母。
直接絡む場面は控えめでも、秋元才加さんの佇まいが“プロとしての華”と“母としての迷い”を同時に照らしてた。
照明の当たり方ひとつで、笑顔の奥に影がのぞく。
朝雄の無邪気さは飾りじゃなく、劇場という大人の世界に置かれた小さな灯りで、そこへ時々吹く風みたいにモネの心を揺らす。
家族って言葉じゃ足りない“縁の形”が、舞台袖から客席へ漏れていく感じ。
いざなぎダンカンの決意、沖縄行きのささやき
ひっそり劇場をやめてスタッフの男と沖縄へ向かおうとする看板ダンサー・いざなぎダンカン(小池栄子さん)が神社に現れる。
朝雄を見つけて「私たちを見たって、みんなに言わないで」と頼む声がやけに柔らかいのに、芯が固い。
小池栄子さんの低めの響きが、優しさと決別を同時に運んでくるの強い。
朝雄(佐藤大空くん)の「どこかへ行っちゃうの?」の一言で、空気が小さく裂ける。
秘密って、抱きしめた瞬間に重さが増すんだなって実感。
朝雄の存在感、みんなの心をさらっていく
SNSでも「朝雄かわいすぎ」「一番テンション上がったのライオンくん登場」みたいな声がドドッと流れてて、過去作『ライオンの隠れ家』でのライオン役の記憶が重なる人、多かったっぽい。
佐藤大空くんのまっすぐな眼差しは、物語の“秘密主義”をふっとほどく鍵みたい。
久部(菅田将暉さん)の尖り、モネ(秋元才加さん)の揺れ、いざなぎダンカン(小池栄子さん)の決意、その全部を受け止める小さな器が、思ったより深いのが良かった。
まとめ
第1話は、八分坂という架空の街がぜんぶまとめて“舞台装置”として働いてて、登場人物の呼吸まで照らしてくれた回。
久部(菅田将暉さん)の未完成、モネ(秋元才加さん)のまばゆさ、朝雄(佐藤大空くん)の澄んだ好奇心、いざなぎダンカン(小池栄子さん)の覚悟。
どれも一色じゃなくて、混ざり方が綺麗。
次の幕が上がるのを待つ間、白紙のおみくじにそれぞれの答えを書き足したくなる余韻が残った。
(みかんてぃ)
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