静かな日常の崩壊 ― 強盗事件が放つ衝撃
第1話は、街の小さなハンバーガー店「シナントロープ」を舞台にした、ごく普通の大学生たちの毎日が一気に歪み始める幕開けでした。
都成(主人公)は地味で目立たない存在ながら、水町のことを想う気持ちを抱えつつアルバイトに勤しんでいます。
そこで突如巻き起こった目出し帽男による強盗。レジの志沢にも銃が突きつけられ、あわや銃撃という緊迫の展開に。
水町が冷静に立ち向かおうとする描写は強い印象を残し、都成も必死に加勢しようとするものの混乱の中に翻弄されます。
銃が暴発する一瞬、そして都成の“特殊能力”が垣間見える場面も挟まれ、ただの強盗事件ではない気配を感じさせます。
都成の能力と水町のミステリアスな雰囲気
強盗事件の後、都成が事情聴取を受けるシーンで明らかになった「瞬間記憶」の能力。
手元にあったメモなどを詳細に記憶していたという証言が、その能力の片鱗を見せます。
これは “短期記憶” ではなく、過去の事象・細部を鮮明に覚えられるタイプの能力のようで、視聴者にとっても興味を引く謎のひとつに。
一方で水町ことみは、動揺する仲間たちをよそに落ち着いた対応を見せ、冷静な佇まいが印象的でした。
ただ、彼女には「シマセゲラからの殺害予告」など謎の過去があるといった設定も示唆されており、その裏の顔が気になるキャラクターとして強く描かれています。
演出の妙と伏線の散りばめ方
本作は典型的な起承転結型ドラマとは異なり、次に何が起こるか読みにくい構成を目指していると関係者も語っています。
特に強盗シーンは“79カット”で構成され、緊張感と動きを丁寧に積み重ねた演出が印象的でした。
撮影裏話では、洗剤を使った反撃シーンで演技も演出も試行錯誤があったという話もあり、リアルさを追求した映像作りへのこだわりが感じられます。
また、場面と場面を「セリフ」や「モチーフ」で繋げる演出も見られ、会話劇の奥行きを感じさせる構造になっています。
細かいところでは、バーガーショップの内装、小物、鳥モチーフのさりげない挿入など、セットと演出がリンクして物語の世界を支えていました。
気になる点と次回への期待
第1話を見終えた後、「この物語、どう動くんだろう?」という問いが胸に残ります。
都成の能力は今後どう扱われるのか。あくまで偶発的な能力なのか、ストーリーの核をなす秘密なのか、見守りたいところです。
水町の過去、シマセゲラとの関係、裏で暗躍する組織“バーミン”の影、そして他のバイト仲間の思惑――どれも見逃せない要素です。
また、都成と水町の関係性もただの片思いにとどまらない展開を予感させ、恋愛要素もどう絡んでいくか楽しみです。
第2話以降、誰が味方で誰が裏切り者になるのか、伏線回収がどう進むのか、そのスリルを追いかけたいと思います。
(あいちゃん)
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