『小さい頃は、神様がいて』第1話/“絶妙にウザい夫”がリアルすぎて笑っちゃう(感想)(ネタバレがあります)

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小倉渉(北村有起哉さん)が登場した瞬間から、「あー、いるこういう人!」って笑った。
優しくて、悪気ゼロなのに、地味にイラッとくるタイプ。
妻・あん(仲間由紀恵さん)の穏やかな笑顔がだんだん引きつっていく感じがリアルすぎて、こっちまで胃がキュッとなった。
でも、夫婦の空気感がちゃんと愛情でできてるのが救い。
このドラマ、やさしい毒がすごく心地いい。

レトロマンションに住む3家族、ゆるいけど沁みる世界観

舞台はちょっと懐かしさのあるマンション。
「最後から二番目の恋」っぽい、あの空気の余白がまるごと生きてる感じ。
岡田惠和さん脚本の独特なテンポで、笑いと沈黙のバランスが絶妙。
派手な事件があるわけじゃなく、日常の中の“ちょっとした違和感”が物語を動かしていく。
家具の色味とか、キッチンの照明まで、全部がぬくもりのある時間の流れを感じさせてくれた。
ふとした会話に人生がにじむ系、好きな人にはたまらない。

渉(北村有起哉さん)の「報告型ウザさ」が神がかってた

「ジャム切れてるね」「捨てとくね」って、いちいち報告する渉。
悪気がなくて、むしろ“やってる風”なのが絶妙にリアル。
シンクに瓶置くだけで満足してる姿、全国の主婦が「あー、それそれ!」って叫んでた。
北村有起哉さんの演技、ほんとにすごい。
わざとらしくないのに、ムズムズする“空気のズレ”を完璧に掴んでる。
良い人すぎて責められないのに、イライラするっていう絶妙ライン。
この“ウザさの演技”、芸術レベル。

あん(仲間由紀恵さん)の「笑顔の下のため息」が切なかった

あん(仲間由紀恵さん)は、優しくて我慢強い奥さんそのもの。
「大丈夫!」って返す声のトーンに、長年の積み重ねが滲んでた。
完璧じゃないけど、丁寧に毎日をこなす姿が美しい。
渉に悪気がないのを分かってるからこそ、余計に何も言えない。
仲間由紀恵さんの“静かな怒り”の演技、まじで鳥肌。
何気ない朝のやり取りなのに、夫婦のすれ違いが全部見える。
日常の中にある感情の温度差を、ここまで繊細に表現できるのすごい。

SNSの声、「ウザいのに愛しい」がトレンド入り

放送直後、SNSでは「渉さん絶妙にウザい」がトレンド化。
「悪い人じゃないのにイライラする」「鈍感すぎて笑う」「北村さん上手すぎ!」って声が続出。
“共感型イライラ”で盛り上がるの、新しい。
嫌いになれないウザさって、人間として一番リアルなのかもしれない。
視聴者が自分の生活をちょっと振り返っちゃう感じ。
笑いながら心がチクッとする、そんなドラマだった。

まとめ

第1話は、派手さゼロなのに引き込まれる“生活のリアリティ”が満載だった。
渉(北村有起哉さん)のウザかわいさ、あん(仲間由紀恵さん)の優しい忍耐、どっちも本物。
一緒に暮らすって、たぶんこういう小さなズレの積み重ねなんだよね。
それでも笑って朝を迎えられる夫婦、なんだかんだ尊い。
見終わったあと、誰かに「うちもあるある」って言いたくなる温かさ。
“神様”よりも、“人間”の可笑しさと優しさが光ってた。
(みかんてぃ)