第1話、静かな夜のはずが、夫婦の間に漂うあの温度差で一気に現実に引き戻された感じ。
小倉あん(仲間由紀恵さん)と夫の渉(北村有起哉さん)のやり取り、他人事なのに心のどこかがズキッとした。
言葉じゃなくて「表情」で刺してくるあの演技、こっちの呼吸まで止まる。
台風の夜よりも、あんのまなざしの方がよっぽど嵐だった。
レトロなマンションで巻き起こる、あたたかいのに苦い夜
3階建ての「たそがれステイツ」に住む3家族が、台風で集まることに。
渉(北村有起哉さん)が「ようこそわが家へ!」ってちょっとテンション高めに言うの、無邪気すぎて笑っちゃう。
でも、あん(仲間由紀恵さん)はその裏で、ほんの少し眉の奥を動かす。
あの一瞬の表情がすべてを物語ってた。
シニア夫婦の永島慎一(草刈正雄さん)&さとこ(阿川佐和子さん)、そして2階の女性カップル、奈央(小野花梨さん)と志保(石井杏奈さん)が集まって、食卓の空気がカオスと優しさで交互にゆれる感じ。
まるで昭和のホームドラマと現代の現実が混ざったような夜。
仲間由紀恵さんの“あん”が放つ、静かな怒りのリアル
さとこ(阿川佐和子さん)が「いきなり呼ぶなんて、ふざけんなって思うわよね」って軽くフォロー入れた時の、あん(仲間由紀恵さん)の返しが絶妙。
「はい。たしかに、ちょっとキレかかりましたが……」って笑いながら言うけど、目は笑ってない。
その一呼吸のズレが、夫婦の年季を感じさせる。
渉(北村有起哉さん)が「ねっ、よかった」って能天気に返した瞬間、あんの視線がスッと冷える。
この切り替え、ほんとに人間のリアルを突いてくる。
“長年一緒にいるからこそ出る”目の動きが怖いくらい自然。
「あんと渉」=“どこにでもいる夫婦”のリアルすぎる距離感
SNSでも「うちの夫婦を見てるみたい」って声が多かったけど、それ分かる。
渉(北村有起哉さん)の“悪気ないズレ”と、あん(仲間由紀恵さん)の“積もるモヤモヤ”。
この小さなすれ違いの積み重ねが、現実っぽくて妙に痛い。
台風の夜なのに、吹いてたのは風よりも気まずさ。
優しさとイラつきのあいだで揺れる空気が、本当に上手に描かれてた。
岡田惠和さんの脚本、セリフが少なくても心の中が全部伝わるのすごい。
脇役たちの温かさが、夫婦のギャップを照らす
慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)の熟年夫婦のやり取りがまた絶妙。
穏やかで冗談っぽいのに、その下に積み重ねた時間がちゃんとある。
2階の奈央(小野花梨さん)と志保(石井杏奈さん)のやり取りもさりげなくて、優しさがにじむ。
みんなそれぞれ違う形の「一緒にいる」を描いてて、見てる方もいろんな意味で刺さる。
渉とあんの距離が、他のカップルを通してさらに際立つのも巧み。
台風の夜の中で、あたたかさと孤独が同居してた。
表情ひとつで“セリフより語る”仲間由紀恵さんのすごみ
SNSの反応も「表情だけで全部伝わる」「感情がにじむ一瞬が怖いほどリアル」って絶賛。
確かに、あん(仲間由紀恵さん)が渉(北村有起哉さん)をにらむあの一瞬、何も言わなくても物語が進む。
長年の夫婦って、怒るより黙る方が怖いっていう現実をまざまざと見せられた。
台風が通り過ぎたあとも、心の中に“湿った風”だけが残る感じ。
それでも、見終わったあとに少し笑顔になれる不思議な余韻。
あの“静かな怒り”は、日常の中のリアルそのものだった。
まとめ
第1話は、セリフよりも表情で語るドラマだった。
あん(仲間由紀恵さん)の静かなイラっと感と、渉(北村有起哉さん)の無邪気さのぶつかり方が、痛いほどリアル。
見てるこっちも、自分の日常をちょっと振り返りたくなる。
笑えるのに、胸の奥が少しズキッとする。
この感じ、きっと来週もクセになる予感。
(みかんてぃ)