第1話からスケールのデカさに圧倒された。
栗須栄治(妻夫木聡さん)のスーツ姿が土と風にまみれる瞬間、ただの人間ドラマじゃないって悟った。
税理士なのに、馬と夢に引きずり込まれていく過程が美しすぎた。
そして、武豊さん登場のあの一瞬、現実とドラマの境界がふっと消えた感じ。
税理士・栗須栄治(妻夫木聡さん)、迷いと再生のはじまり
大手事務所で働く栗須(妻夫木聡さん)は、仕事に誇りを持ちながらも、心のどこかで自分を見失ってる感じ。
ある日、ロイヤルヒューマン社の競馬事業部を調査する依頼が舞い込む。
行く先は北海道、見知らぬセリ会場。
彼が遅れて到着した時、すでに運命は動いてた。
耕造(佐藤浩市さん)が落札を逃す瞬間、栗須はただ見つめるしかなかったけど、その“目の奥の衝撃”が、ドラマ全体の始まりを告げてた。
税理士という肩書きでは見えないものを、彼はこの日初めて見た。
山王耕造(佐藤浩市さん)と息子・優太郎(小泉孝太郎さん)、父と息子の火花
山王耕造(佐藤浩市さん)は、野心と信念が混ざったような男。
一代で会社を築き、競馬に人生を懸けるその姿は圧倒的。
でも、その息子・優太郎(小泉孝太郎さん)は冷静で現実主義。
「競馬事業部を撤廃したい」という言葉の裏には、父への反発と焦りが見え隠れしてた。
この親子の対立が、競馬を超えて“夢を信じるかどうか”の物語になっていく予感。
耕造の言葉の一つ一つに、土の匂いと勝負の匂いがあった。
野崎加奈子(松本若菜さん)との再会が、物語に差し込む光
北海道で栗須(妻夫木聡さん)が再会したのは、かつての恋人・加奈子(松本若菜さん)。
彼女は牧場で馬を育てながら、自分の手で未来を作ろうとしている。
「馬は、裏切らない」っていう一言に、栗須の心が揺れたのがわかる。
彼女の存在が、彼を再び走らせる燃料みたいになってた。
そして、あの雪混じりの風景の中の再会シーン、セリフ少なめなのに温度が高い。
加奈子の瞳に映る馬と、栗須の迷いが、静かに重なった瞬間だった。
競馬という舞台の迫力とリアリティ、そして武豊さん登場
本物の競馬場で撮影されたシーン、映像の力がすごかった。
蹄の音が胸の奥に響く感じ。
観てるだけで風と砂の匂いが伝わる。
そして、武豊さんが本人役で登場した瞬間、空気が変わった。
椎名善弘(沢村一樹さん)との掛け合いがあまりに自然で、「本物がそこにいる」っていう説得力。
SNSでも「武豊出た!」の嵐で、リアタイ勢のテンションが跳ね上がってた。
現実とフィクションの境目をあえて曖昧にした演出が最高だった。
栗須の“選択”が意味するもの、そして次への予感
調査を終え、競馬事業部を切る報告をする栗須(妻夫木聡さん)。
でも、報告書を提出した後に見せた“迷い”がすでに違ってた。
加奈子(松本若菜さん)や耕造(佐藤浩市さん)の「馬に懸ける思い」を知って、彼の中に何かが点火した。
そして北海道へ戻る決意。
「夢を数字にできないなら、俺が数字を変えてみせる」って顔をしてた。
税理士としての論理と、人としての情熱が、ようやく同じ方向を向き始めた。
物語が次のレースへ走り出す音が聞こえた気がした。
まとめ
第1話は、静かな導入かと思いきや、情熱の爆発で締めくくられた。
妻夫木聡さんの“迷いと決意”の演技が最高にリアルで、佐藤浩市さんや松本若菜さんとの掛け合いが濃厚だった。
競馬を知らなくても、心で走る人たちの物語として引き込まれる。
そして武豊さんの登場が、まさかの“リアルの奇跡”みたいな説得力。
これはただのスポーツドラマじゃない。
人が夢に賭ける瞬間の尊さが、ちゃんと見える物語だった。
(さくらん)