第1話、ただのバーガーショップ群像劇だと思ってたのに、途中から完全にサスペンス。
都成剣之介(水上恒司さん)の目の奥の不安と、木場幹太(坂東龍汰さん)の笑顔の裏にある“何か”の気配。
あの一言、「バーミン」って出た瞬間に世界が反転した感じ。
“シナントロープ”って店の名前、もう平和には聞こえなくなった。
バーガーショップで起こる異常な事件の始まり
静かに始まった第1話。
都成(水上恒司さん)と木場(坂東龍汰さん)が働くバーガーショップ「シナントロープ」に、
突然現れた目出し帽の男。
拳銃、叫び声、そしてことみ(山田杏奈さん)の冷静さ。
一見テンポのいい群像劇なのに、どこか現実が歪んでる。
“普通のバイト”の世界に、明らかに異物が混ざった瞬間だった。
特に、ことみの目の動き。恐怖よりも、何かを思い出すような冷たさがあって印象的。
都成の動揺と、彼女の落ち着きの対比が、このドラマの世界観を一瞬で作った。
都成剣之介(水上恒司さん)の“平凡”が壊れていく
都成(水上恒司さん)は、どこにでもいるような大学生。
だけど、彼が何も知らない“普通の人”でいられる時間は短かった。
強盗事件の後、彼の目に映る世界が少しずつ色を変えていく。
水上恒司さんの演技、驚きよりも「理解できないことが怖い」というリアルさがあった。
それがこの作品のリアリティを支えてる。
何気ない仕草とか、笑うタイミングの遅さが人間くさい。
“日常が崩れる”ってこういうことなんだなって、じわじわ怖くなる。
木場幹太(坂東龍汰さん)の豹変、「バーミン」という闇
事件後の焼肉シーン、空気がゆるんだと思ったら、急に冷たくなった。
木場(坂東龍汰さん)が口にした「裏の代行業者」の話、
最初は冗談っぽいのに、途中から本気のトーンになる。
「後遺症を残すほどの外傷を与えたり…」「家族に危害を加えたり…」って、
サラッと怖いこと言うのやめてほしいレベル。
しかも「その組織の名前が…バーミン」って囁く時の目の静けさ。
“お調子者のキバタン”じゃなくて、“何かを知ってる男”になった瞬間。
SNSでも「キバタン怖すぎ」「別人格すぎ」「急に闇出した」って大騒ぎになってた。
坂東龍汰さんの緩急のつけ方、見事だった。
裏組織“バーミン”の存在が意味するもの
「誰かが誰かを消せる社会」。
その一言で、今までの明るさが全部嘘みたいに崩れた。
“代行業者”という名の裏稼業、しかも依頼があれば誰でもターゲットになり得る世界。
都成(水上恒司さん)がその対象かもしれないという不穏な予告。
たぶんこのドラマ、単なる犯罪ミステリーじゃない。
人間の「無関心」と「悪意の代行」を描く社会サスペンスだと思う。
“バーミン”という言葉自体が、“害虫=排除される人間”のメタファーに聞こえた。
ことみ(山田杏奈さん)の謎、そして“シナントロープ”という場所
ことみ(山田杏奈さん)は強盗相手にも動じない冷静さで、何か隠してるのは確実。
彼女の目の奥にあるのは恐怖じゃなくて、諦め。
たぶん“シナントロープ”自体が、過去の何かを抱えた人間たちが集まる場所なんだと思う。
水町ことみという名前、どこか“水に流せないもの”の象徴みたいで意味深。
山田杏奈さんの演技、ほんの一瞬の目線で物語が動く感じがすごかった。
都成とことみ、二人が交わる時、たぶんこの物語の核心に近づく。
まとめ
第1話は、日常と非日常の境界を一瞬で壊す見事な導入だった。
水上恒司さんの静かな不安、坂東龍汰さんの二面性、山田杏奈さんの謎めいた強さ。
この3人のバランスが絶妙で、次回への伏線がしっかり張られてた。
“バーミン”という言葉が出た瞬間、全員の人生が一気に歪んだ気がする。
明るい会話の中に潜む闇が、こんなにも生々しい。
タイトルの「シナントロープ」が、人と人の繋がりと歪みの両方を示してるようで怖い。
次回、都成がどこまでこの闇に踏み込むのか、もう目が離せない。
(あやぴょん)