『ザ・ロイヤルファミリー』第1話、妻夫木聡さんの“再生の瞬間”に涙(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、15分拡大でじっくり見せてくれた。
数字の世界で生きてきた税理士・栗須(妻夫木聡さん)が、競走馬を通して“人の心”を取り戻していく。
冷静な男が、静かに熱くなっていく姿に胸が詰まった。
ラストの涙のシーン、思い出すだけでじんとくる。

数字しか信じなかった男が、馬と人に出会って変わっていく

栗須(妻夫木聡さん)は超堅物の税理士。
そんな彼が、ロイヤルヒューマン社の山王優太郎(小泉孝太郎さん)から、
競馬事業部の実態調査を依頼されるところから物語が始まる。
赤字続きの事業、疑われる経費の流用。
数字上では「切るべき」としか言えない。
でも、馬主の山王耕造(佐藤浩市さん)に出会って、彼の言葉に揺さぶられる。
「数字ばっかり見てる人間に、夢は見えねえよ」。
この一言で、栗須の世界が少しずつ変わり始めた。

競馬の世界の“泥くささ”と“夢”がリアル

耕造(佐藤浩市さん)の馬にかける思いが熱すぎた。
「数字じゃ測れない価値がある」っていうセリフ、
まっすぐで、少し時代遅れなのに、心を打つ。
牧場で働く人たちの姿も丁寧に描かれていて、
レースの裏にある人の努力や祈りが伝わってきた。
栗須(妻夫木聡さん)が再び北海道を訪れ、
加奈子(松本若菜さん)や林田(尾美としのりさん)たちと関わる中で、
“生きた数字”を感じ取っていくのが良かった。
競馬をテーマにしてるけど、実は“人を信じる話”なんだと思う。

耕造(佐藤浩市さん)との対話が熱くて、深い

耕造と栗須の関係性がすごく良い。
最初は正反対の立場なのに、いつの間にか通じ合ってる。
「馬から走ることを奪ったら、その先に何があるか分かるか?」
この問いかけが、ただの比喩じゃなく、
“夢を奪うことの罪”として響いた。
佐藤浩市さんの演技、渋くて魂がこもってた。
静かな怒りと優しさのバランスが完璧。
ラストで「俺んとこに来るかい?」って言葉が出たとき、
二人の信頼が一気に形になった気がした。

元恋人・加奈子(松本若菜さん)との再会が切ない

北海道で再会する加奈子(松本若菜さん)、
久しぶりの距離感がリアルで、見ていて少し苦しくなった。
昔は好きだった人、でも今は違う場所で生きてる。
その“すれ違いの温度”を、松本若菜さんが上手く出してた。
「変わったね」と笑う顔の裏に、いろんな想いが透けて見えた。
過去の恋が再び物語に関わってくる予感もあって、
これからの展開が楽しみすぎる。

涙の告白シーン、妻夫木聡さんが圧巻

競馬場でのラストシーン。
栗須(妻夫木聡さん)が亡き父への想いを語るシーンは、静かな衝撃だった。
「初めて、人の役に立てました」って言葉が優しすぎる。
それまで抑えてきた感情があふれるような涙。
泣くというより“こぼれる”感じがリアルで、
観てる側も自然と涙が出た。
この瞬間、彼が本当に変わったんだとわかった。

“ロイヤル”というタイトルにふさわしいスケール

第1話からキャストも映像も豪華。
黒木瞳さん、関水渚さん、沢村一樹さん、安藤政信さん、津田健次郎さん…
どのシーンも厚みがあって、一本の映画を見てるみたいだった。
そして目黒蓮さんのナレーション、優しい声が物語を包み込んでた。
現役騎手・武豊さんのゲスト出演も話題で、SNSが盛り上がるのも納得。
“ロイヤル”って言葉が似合う、格のあるスタートだった。

まとめ

第1話は、“後悔”を抱えた男が“再生”する物語の始まり。
栗須(妻夫木聡さん)の涙が、人生のリスタートを告げていた。
耕造(佐藤浩市さん)との出会い、加奈子(松本若菜さん)との再会。
どの瞬間も心に残る。
夢を忘れた大人たちにこそ刺さる、静かな情熱のドラマ。
日曜劇場らしい人間ドラマがここにある。
(ゆめのん)