ぼくたちん家 第1話、“予約票”で始まる出会いが優しすぎた(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、静かな午後みたいな始まり方なのに、気づいたら心がぽっと温まってた。
波多野玄一(及川光博)と作田索(手越祐也)の出会いが、穏やかでちょっと奇跡みたい。
笑いも切なさも同居してて、まるで秋の風みたいなドラマだった。
“予約票”という小さな言葉が、ここまで深い意味を持つなんて思わなかった。

50歳のゲイ、玄一(及川光博)の静かな孤独

玄一は動物園で働く、穏やかで真面目な飼育員。
老犬2匹と亀と一緒に暮らす生活が、少しだけ寂しいけど、優しさに包まれてる。
「そろそろ恋人が欲しい」とパートナー相談所に行っても、空しさだけが残るのが切なかった。
及川さんの演技は、淡々としてるのに心が揺れる。
笑顔が優しいのに、その奥の孤独がちゃんと見える。
部屋の静けさ、食卓の音、全部が“誰かと生きたい”って気持ちをそっと描いてる。

ベンチでの出会い、紙切れひとつで人生が動き出す

転びそうになった玄一を救ったのは、偶然そこにいた索(手越祐也)。
紙切れを渡して助けてくれたその手が、まるで運命の合図みたいだった。
「良かったら、これ」って差し出した紙が、まさか婚姻届とは。
やり取りが全部丁寧で、セリフに温度がある。
「予約してたら、その日までは頑張ろうと思えるじゃないですか」って言う索の言葉に、玄一の表情が少しやわらぐ。
この“予約票”って考え方、すごく前向きなのに少し切ない。
未来に小さな光を置く感じが、心にしみた。

索(手越祐也)のキャラが意外すぎて惹かれる

クールで無口なのに、内面が柔らかい。
索の“予約票”を大事にする癖、ちょっと不思議だけどすごくリアル。
「今日はおせち」って言う場面、ちょっと笑っちゃうけど、どこか可愛い。
手越さんの演技が新鮮で、これまでのイメージと違って繊細。
無防備な瞬間の笑顔が、思ったより優しくて惹かれた。
あの時、玄一が「すごくいいですね、それ」と返す声の柔らかさも完璧。
出会いって、こんなさりげなく始まるものなんだって思った。

婚姻届のサプライズ、“夫になる人”の文字が刺さる

索が置いていった紙切れを玄一が広げると、それが婚姻届。
“吉田亮太”の名前、そして「夫になる人:作田索」の文字。
玄一の「夫?」ってつぶやきが、静かに世界を変える音みたいだった。
この瞬間、ただの出会いが“運命の入口”に変わる。
驚きと少しのときめきが混ざった玄一の顔に、思わず息を止めた。
光の当たり方まで完璧で、優しいドラマの中に小さな衝撃を落としてくる演出が上手すぎる。

X(旧Twitter)での反応、「予約票」がみんなの心に刺さる

放送後、「予約票の考え方が好き」「今の自分の“予約”はこのドラマ」って言葉がたくさん流れた。
「先の予約があるから生きようと思える」「今日はおせちってとこで好きになった」って感想も。
索のセリフが、“生きるための約束”みたいに受け取られてるのがすごく良かった。
現実の中で少し疲れてる人たちが、このドラマで少し呼吸を整えてる感じ。
優しさって、ちゃんと届くんだなって思った。

まとめ

第1話は、恋でも友情でもない“人と人のつながり”の始まりが描かれてた。
波多野玄一(及川光博)の誠実さと、作田索(手越祐也)の不思議な魅力。
ふたりの出会いが、これからどう変化していくのか気になる。
「予約票」という言葉が、人生の小さな希望に変わる瞬間を見せてくれた。
優しいトーンなのに、心にはっきり残る。
来週もこの空気のまま、そっと心を揺らしてほしい。
(ほのりん)