『新東京水上警察』第3話、碇と礼子の信頼と日下部の焦りが交錯する(感想)(ネタバレがあります)

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第3話、波の上で繰り広げられるドラマが熱すぎた。
水上警察という特殊な舞台のスリルと、キャラクター同士の人間ドラマが見事に噛み合っていた。
碇(佐藤隆太さん)と礼子(山下美月さん)の関係性、そして日下部(加藤シゲアキさん)の焦燥感。
どれも一瞬の表情や言葉で伝わってきて、息が詰まるような回だった。

海上のアクションと緊張感が圧巻

田淵(山崎裕太さん)が警備艇を奪って暴走する展開、手に汗握るスピード感。
碇が別船で追いかけ、並走してから飛び移るシーンは、完全に映画級。
佐藤隆太さんの体を張ったアクションが本気でカッコよかった。
波しぶきとエンジン音の中で繰り広げられる攻防は、視覚も聴覚も刺激される。
シリアスなのに、緊張の中に“水上の美しさ”がちゃんと映っているのがこのドラマの強み。

碇と礼子の信頼関係が光った

拘束されていた礼子を救出するシーン。
碇が落水して、礼子が救い上げる場面には、言葉を超えた信頼があった。
「何度落水しても、私が絶対、引き上げます」――この一言、名セリフすぎる。
命を預け合う現場だからこそ生まれる絆が、美しくて切ない。
碇の前では涙を見せる礼子が、日下部の前では強がるところも、彼女の人間らしさを際立たせていた。

日下部(加藤シゲアキさん)の焦りと劣等感

事件解決に焦るあまり、単独行動に出てしまう日下部。
彼の不器用さと正義感の強さが同時に描かれていて胸が痛かった。
礼子を助けられなかったことへの劣等感が、行動のすべてに滲んでいた。
彼が「結果を出したい」ともがく姿は、人間味があって愛おしい。
加藤シゲアキさんの繊細な演技が、このキャラクターを深くしている。

署長・細野(山口紗弥加さん)とチームのバランス

山口紗弥加さん演じる細野の冷静な判断力と包容力も見どころ。
観閲式の混乱時に「展示訓練」と機転を利かせたシーン、かっこよかった。
椎名桔平さんと皆川猿時さんの“水上署コンビ”も、重すぎる展開の中で絶妙なユーモアを添えてくれていた。
この緊張と緩和のバランスが、作品全体をよりリアルにしている。

黒木(柿澤勇人さん)の存在がラスボス感満載

暴走族の元総長という経歴と、観閲式に来賓として登場するギャップが怖い。
田淵の暴走の裏に彼の影が見える構成も見事だった。
碇の過去との関わりも少しずつ明かされていて、次回への布石がしっかり敷かれている。
「黒木と碇、どうやって決着をつけるのか」――ここが今後の最大の見どころになりそう。

SNSの反響と視聴者の声

放送後、SNSでは「礼子と碇の関係が尊い」「日下部の焦りが切ない」と共感の声が多数。
特に「何度落水しても、私が絶対引き上げます」のセリフには絶賛コメントが殺到。
また、「アクションが本気で迫力あった」「映像が映画みたい」と映像美を称える声も多かった。
キャラクターの関係性と海上アクション、どちらも高クオリティで、シリーズ屈指の回という声も。

まとめ

第3話は、アクションの迫力と人間ドラマの繊細さが完璧に融合した回だった。
碇(佐藤隆太さん)の勇気、礼子(山下美月さん)の強さ、日下部(加藤シゲアキさん)の葛藤。
それぞれが違う形で“正義”と向き合っていた。
“水上”という非日常の舞台で、人の心のリアルを描く――このドラマの真骨頂が光っていた。
次回、碇と黒木の過去がどう交錯していくのか、ますます見逃せない。
(りりたん)

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