『スクープのたまご』第3話、張り込みのリアルと新人記者の成長が胸に響く(感想)(ネタバレがあります)

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第3話は、“週刊誌の現場”という泥臭いリアルがたっぷり詰まった回だった。
信田日向子(奥山葵さん)が初めての張り込みに挑む姿は、笑えて、切なくて、そして何より人間らしかった。
同時に、同期・桑原(本島純政さん)の苦悩が静かに描かれ、ドラマ全体が一段深くなった印象。
“スクープを撮る”という行為の裏にある、記者たちの葛藤と矜持がにじみ出ていた。

奥山葵さんの“空回り新人”が愛おしい

初めての張り込みで、州崎(永岡佑さん)とカップルを装う日向子。
慣れない距離感に戸惑いながらも必死に任務をこなそうとする姿が、見ていて微笑ましかった。
突然の“抱きつきショット”には本人も視聴者もびっくり。
硬直する日向子のリアクションがリアルで、緊張感の中に少しの可笑しさがあった。
奥山葵さんの自然体な演技が光っていて、「新米らしさ」を愛おしく感じさせてくれる。
ただの“ドジっ子”ではなく、真剣に成長していこうとする姿勢が伝わってくるのがいい。

州崎(永岡佑さん)のプロ意識が痺れる

ベテランカメラマン・州崎の“仕事人”としての冷静さが印象的。
ターゲットが現れた瞬間、ためらいなく動くその姿は、プロフェッショナルそのもの。
日向子に抱きつきながらシャッターを切る一瞬の判断に、経験値の違いが表れていた。
ただの“無骨な先輩”ではなく、日向子を守るような優しさも感じられる。
このバディ関係、少しずつ信頼に変わっていく予感がしてワクワクする。

桑原(本島純政さん)の回想が胸に刺さる

今回は、日向子の同期・桑原にスポットが当たった。
完璧に見える彼の裏にあった“折れた過去”が明かされる展開。
「無理して頑張りすぎた」――たったその一言に、記者として、人としての痛みが詰まっていた。
本島純政さんの繊細な演技が素晴らしかった。
泣き叫ぶでもなく、淡々と語ることで逆に感情の重みが増していた。
桑原というキャラクターが一気に立体的になった回だった。

“スクープ”の裏にあるもの

今回のターゲットは、元戦隊ヒーローとインフルエンサーの“お泊まりデート”。
世間的には“軽いゴシップ”に見えるけれど、ドラマではその“裏の取材の重さ”がきっちり描かれていた。
張り込み、撮影、情報確認――どれも地味で過酷。
「記事にならない記事が山ほどある」ってセリフ、まさに現実。
スクープの裏に、報われない努力と、誰かの傷つく未来がある。
このドラマはそこをちゃんと見せてくれるから、ただのお仕事ドラマじゃない。

SNSの反響も熱い

放送後、「奥山葵ちゃんの新米っぷりが可愛い」「張り込みシーンがリアルでヒヤヒヤした」といった声が多数。
特に桑原のシーンには、「胸が苦しくなった」「演技が繊細すぎて涙出た」と共感の嵐。
視聴者の中でも「同期の関係が尊い」「桑原くんみたいな仲間がいたら救われる」との意見が目立った。
ドラマ全体への熱が、回を重ねるごとに確実に上がっている。

まとめ

第3話は、日向子の“現場デビュー回”であり、桑原の“過去と再生の回”でもあった。
笑いと緊張と涙のバランスが完璧で、まさに『スクープのたまご』の真価が発揮されたエピソード。
奥山葵さんの不器用だけど真っ直ぐな演技、本島純政さんの抑えた情感――どちらも光っていた。
「スクープを追う」という仕事の裏で、人の心がどう動いていくのか。
その答えを、このドラマは丁寧に描いてくれる。
次回の張り込み編も、見逃せない。
(りりたん)

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