水上恒司さん主演の『シナントロープ』第3話では、物語の均衡を一気に崩す“出会い”が描かれた。
都成(水上)と裏組織バーミンのトップ・折田(染谷将太)の初対面シーン。
静かな会話の中に漂う不穏な空気と緊迫感。
SNSでは「こわすぎる」「染谷将太の存在感が異常」「この出会いが運命を狂わせる」といったコメントで盛り上がった。
“日常の歪み”を描く群像ミステリー
舞台は、街角の小さなバーガーショップ〈シナントロープ〉。
穏やかで平凡なバイト生活を送っていた都成ら若者たちの日常が、ある強盗事件をきっかけに崩れはじめる。
店をめぐる奇妙な人間関係、そして“見えない裏社会”の影。
第3話では、日常と非日常が初めて交わる瞬間が描かれた。
ことみの覚悟、そしてリニューアルオープン
閉店を告げられた〈シナントロープ〉。
ヒロイン・ことみ(山田杏奈)は「私に経営をやらせてください」と直訴し、仲間たちと再出発を決意する。
この“若者の挑戦”という温かい物語の裏で、じわじわと闇の匂いが濃くなっていく。
一見ポップな青春群像劇に見えて、底には何か得体の知れない“ズレ”がある——それが本作の最大の魅力だ。
エレベーターでの邂逅——緊張と恐怖の一瞬
デリバリーの注文を受け、マンションへ向かう都成。
何気ない“間違い”から、エレベーターが別の階で止まる。
ドアが開いた瞬間、そこに立っていたのが折田(染谷将太)。
たった数秒のシーンなのに、画面の空気が変わる。
「ハンバーガー?」と声をかける折田。
都成が「注文された方ですか?」と尋ねると、淡々と「ハンバーガーは頼んだが、そこじゃない」と告げる。
エレベーターのドアが閉まるまでの間、沈黙と眼差しだけで“命の危険”が漂った。
この演出にSNSは騒然。
「うわーこわぁ」「染谷将太、静かな狂気の演技すごすぎ」「オリタのマンションってヤバくない?」「ここから一気に闇落ちの予感」といった声が続出した。
照明もBGMも最小限に抑えられ、リアルな恐怖だけが残る秀逸な場面だった。
裏社会の存在と、迫る影
折田は裏組織“バーミン”を束ねる冷徹な男。
彼の周囲には龍二(遠藤雄弥)、睦美(森田想)ら一癖ある部下たちが控える。
ラストでは、折田が若者・塚田(高橋侃)の写真を見つめ「こいつにしよ」とつぶやく。
その言葉は不吉な予兆であり、第4話から新たな犠牲者が生まれることを暗示している。
此元和津也×山岸聖太が描く“狂気の青春”
『オッドタクシー』脚本の此元和津也氏によるオリジナルストーリー。
緻密な会話、繰り返し登場する些細な伏線、そして“笑いと恐怖の紙一重”。
監督・山岸聖太による映像はポップでスタイリッシュなのに、不安を煽る構図が印象的だ。
視聴者が“何が起きているのか分からないまま引き込まれていく”構成が見事。
SNSでの反響
放送直後、「#シナントロープ」「#染谷将太」がトレンド入り。
「折田さん怖いけど美しい」「水上恒司の表情演技がすごい」「ことみちゃんの覚悟が泣けた」など、
キャラクターの対比や伏線に注目する投稿が多く見られた。
「日常と闇の境界がなくなっていく感じが最高」「エレベーターの静寂がトラウマ級」など、映像演出への評価も高い。
まとめ
第3話は、物語の歯車が静かに動き出す転換点。
都成と折田の“初対面”は、偶然でありながら運命の出会いだった。
その一瞬が、この先の展開すべてを変えてしまう。
“シナントロープ”という店が何を意味するのか。
そして、彼らの小さな世界に潜む“闇の正体”とは——。
第4話では、青春と犯罪が交錯する本作の真骨頂が見られそうだ。
(あやぴょん)

