『終幕のロンド ーもう二度と、会えないあなたにー』第2話、優しさが静かに沁みて泣けた(感想)(ネタバレがあります)

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第2話、涙の種類が違った。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)とこはる(風吹ジュンさん)の穏やかな時間が、見ているだけで胸の奥をあたためてくる。
派手な事件もなく、ただ公園のベンチでおにぎりを食べるだけなのに、そこに“生きること”と“死ぬこと”の両方が並んでた。
息をひそめて見守りたくなる静けさで、画面がやさしく泣いてるみたいだった。

公園のベンチで交わされた、静かな言葉の重み

陽だまりの中、こはる(風吹ジュンさん)の作ったおにぎりを頬張る樹(草なぎ剛さん)。
あのシーン、光が柔らかくて時間が止まってた気がする。
5年前に妻を亡くした樹が、その悲しみを抱えたまま誰かと向き合う姿は、痛いほど静か。
「元気で明るい妻だったけど、今思うと予兆があった」と言う樹の声の震えに、人生の“取り返せない”が全部詰まってた。
聞いていたこはるが優しく言う。「死ぬってことはその人だけのものだから」。
その言葉の温度が、少し冷たいのにちゃんとあたたかい。

余命宣告のあと、こはる(風吹ジュンさん)が見た“世界の色”

こはるは余命3カ月の宣告を受けたばかり。
それでも彼女の目は生きている人の目だった。
「夕日がすごーくきれいで、世界ってこんなにきれいだったんだって思ったの」と言った瞬間、こはるの涙が光に溶けた。
その一言がまるで祈りみたいで、見てるこちらまで息を飲む。
悲しいのに、美しい。
死を宣告されたからこそ、“生きてる今”をちゃんと見つめようとしているのが分かる。
樹(草なぎ剛さん)がハンカチを差し出す仕草も、言葉より優しい。

樹(草なぎ剛さん)の過去と真琴(中村ゆりさん)の現在が重なる

樹がこはるを見つめる視線の奥には、亡くなった妻と、そして真琴(中村ゆりさん)の姿が重なっていた。
人の死に向き合う仕事をしているのに、自分の心の整理はまだ終わっていない。
その不器用さが、草なぎ剛さんの演技でまっすぐ伝わる。
言葉少なでも、目線の揺れが語ることが多すぎて、何度も止めたくなるくらい。
“遺品整理”という仕事を通して、彼が誰かの悲しみを抱きしめようとする姿に、じんとくる。
静かな優しさが痛いほど沁みた。

SNSの反応、共感の嵐「涙が止まらなかった」「優しさに包まれた」

放送後、SNSには「こはるさんの言葉突き刺さった」「夕日の場面で号泣」「あんなに穏やかなのに、心が震えた」と感想があふれてた。
“死”という重いテーマなのに、見終わったあと心が少し軽くなるのは不思議。
多分、それは“優しさの残響”が残るから。
風吹ジュンさんの静かな演技と、草なぎ剛さんの優しい間。
どちらも押しつけがましくなくて、ただ“寄り添う”だけ。
見ている側も、誰かを思い出して胸の奥がじんわりする。

まとめ

第2話は、涙で包まれた希望の回だった。
こはる(風吹ジュンさん)の言葉が、生きることの意味を静かに教えてくれる。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の不器用な優しさ、真琴(中村ゆりさん)への思い。
すべてが丁寧に編み込まれていて、一つひとつの会話が心に残る。
大きな出来事はないのに、感情がずっと動いてる。
「終幕のロンド」ってタイトルなのに、そこにちゃんと“始まり”があった気がした。
(みかんてぃ)

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