第3話の終盤、静かに進んでいた物語が、一瞬で崩れた感じ。
御厨利人(要潤さん)と森山静音(国仲涼子さん)の密会シーン、呼吸が止まった。
見てはいけないのに、目が離せない。
御厨真琴(中村ゆりさん)の表情が浮かぶたびに、胸の奥がズキズキした。
この作品、愛よりも“所有欲”の方が怖い。
完璧な家の裏で動いていたもの
利人(要潤さん)は御厨ホールディングスの専務。
父・剛太郎(村上弘明さん)から帝王学を叩き込まれ、母・富美子(小柳ルミ子さん)からは「次期当主」としての期待を背負って育った。
周囲から見れば、非の打ちどころのないエリート。
でもその完璧さが、どこか人間らしさを奪ってるように見えた。
真琴(中村ゆりさん)に「子供は作らない」と言い切るシーンは、静かな冷酷さがあった。
彼にとって家庭は、愛ではなく“形”なのかもしれない。
編集者・森山静音(国仲涼子さん)との危うい関係
真琴の担当編集者である静音(国仲涼子さん)。
彼女の立ち位置は“仕事相手”のはずなのに、視線の奥に何かを隠していた。
あの夜の密会は、最初から計算されてたようにも見える。
ベッドの上で静音を抱き寄せる利人(要潤さん)の手つきが、やけに慣れている。
その余裕が逆に怖かった。
SNSでも「この要潤どこから見ても擁護できない」「国仲涼子さんの目が怖い」ってざわついてた。
ただの不倫じゃなく、もっと深い“取引”の匂いがする。
真琴(中村ゆりさん)の静かな強さと違和感
真琴は、何も知らないように見えて、実は全部気づいてそう。
彼女の沈黙は、無力さじゃなく“観察”のように感じる。
夫が何をしているか、どこに心を置いているか、たぶん全部わかってる。
でもそれを問いたださない。
この静けさが、いちばん怖い。
泣き叫ぶより、何も言わない方が残酷。
中村ゆりさんの演技、目の動き一つで全部伝わる。
「不倫」というより“崩壊”の始まり
第3話のラスト、利人と静音の唇が重なる瞬間。
まるでスイッチが押されたみたいに物語のトーンが変わった。
それまでの冷たい美しさが、一気に汚れを帯びる。
この作品は“愛の再生”じゃなく、“愛の終わり方”を描いてるのかもしれない。
SNSの「ゲスいのに目が離せない」って感想、すごくわかる。
不倫がストーリーの燃料になった瞬間だった。
まとめ
第3話は、静かな緊張と裏切りが交差する回だった。
御厨利人(要潤さん)の完璧な表面の裏で、もう壊れ始めていたもの。
真琴(中村ゆりさん)の沈黙、静音(国仲涼子さん)の微笑み。
全部が伏線に見えて、どこに爆弾が埋まってるのかわからない。
愛の形を保つために誰かが嘘をつく、その瞬間の冷たさが美しい。
次回、真琴がどこまで踏み込むのか——静かに怖い。
(みかんてぃ)

