第4話、静かに心にしみた。
玄一(及川光博さん)が語った「なくなったってことは、あったってことなので」の一言が、胸の奥をやさしく掴んで離さなかった。
誰かを想う気持ちも、失った時間も、ちゃんと“あった”からこそ痛い。
ドラマ全体がやわらかいのに、ちゃんと現実を描いてて、見終わったあとに深呼吸したくなるような回だった。
玄一(及川光博さん)の告白が切なくて、少し笑える
ついに玄一(及川光博さん)が索(手越祐也さん)に「好きなんです」と気持ちを伝えた。
でも、返ってきたのは「そんなことより、今はほたるさんのことですよ」の一言。
真顔でスルーされるあの温度差、笑えるのに胸がキュッと締まる。
ミッチーのまっすぐすぎる演技が、ちょっと不器用で可愛い。
報われなくても伝えたい気持ちって、こういうことなんだなって思った。
それでも玄一は傷つかない。どこかで「いつか伝わる」と信じてるような瞳が、ほんとに優しかった。
索(手越祐也さん)のクールな正義感と、揺れる心
索(手越祐也さん)は一見冷たいけど、ちゃんと人を守るタイプ。
仁(光石研さん)が学校に来たとき、毅然と「もう来ないでもらえますか」って言った場面、痺れた。
生徒を守る教師としての顔と、玄一への複雑な感情が交錯してる感じがリアル。
クールなのに、ふと見せる表情の柔らかさにグッとくる。
「好きなんです」と言われた後の目線の揺れが、完全な拒絶じゃなかったのが救い。
まだ時間が必要なだけ、そんな風に見えた。
ほたる(白鳥玉季さん)の“逃避”が切なすぎる
母の残したお金を巡って、父の仁(光石研さん)に狙われる展開がしんどかった。
「家族」って言葉がこんなにも重く響くなんて。
差出人不明の手紙に怯えて、3000万円を持って出て行くほたるの背中が小さくて、守ってあげたくなった。
その後、さらわれるシーンは静かに怖くて、息を呑んだ。
白鳥玉季さんの演技がほんとに自然で、子どもだけど大人より強い。
“生きるために動く”っていう決意が伝わってくる回だった。
仁(光石研さん)のリアルすぎる悪役ぶり
光石研さん、やっぱりすごい。
悪人を演じてるのに、どこかで人間の弱さを見せるから憎みきれない。
でも今回の仁は、本気で“生理的に無理”って思うレベルで嫌なやつ。
お金にしか興味がなくて、娘を利用する冷たさ。
SNSでも「光石さんが上手すぎてムカつく」「嫌悪感すごい」って声があったけど、まさにそれ。
悪意にリアリティがあるからこそ、玄一たちの優しさが際立った。
「なくなったってことは、あったってこと」──玄一の哲学
索と初恋の話をしていた玄一が言った、あの名言。
「なくなったってことは、あったってことなので」。
優しすぎる言葉に、涙がスッと出た。
失ったものを数える人生じゃなくて、“あったこと”を誇りにできる生き方。
玄一はいつも前を向いてるのに、無理に明るく見せてない。
その人間味が、すごくリアルであたたかい。
ミッチーの穏やかな声でこのセリフを聞くと、人生を肯定された気がした。
まとめ
第4話は、静かで深くて、じわっと心に沁みる回だった。
玄一(及川光博さん)の告白も、索(手越祐也さん)の不器用な優しさも、全部が愛の形。
ほたる(白鳥玉季さん)の強さと脆さ、仁(光石研さん)の冷酷さが交差して、人生の現実を映してた。
そして玄一の「なくなったってことは、あったってこと」は、これからも何度も思い出したくなる言葉。
ドラマの中に、ちゃんと生きる力をくれる人たちがいる。
第4話、やっぱり“ぼくたちん家”のあたたかさが詰まってた。
(りりたん)

