『ふたりエスケープ』第1話、無職×漫画家の“ゆる逃避”が最高に沁みた(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、30分がまるで湯気みたいにゆるっと消えてった。
無職の先輩(岩本蓮加さん)と漫画家の後輩(冨里奈央さん)が織りなす、静かな現実逃避タイム。
会話も空気も、全部が“深夜テンションのまま朝を迎えちゃった”みたいな感じで、癒やししかなかった。
「自由じゃ!」って叫ぶ後輩の無邪気さも、「行けば?」って返す先輩の雑な優しさも、絶妙にリアル。

現実逃避のプロ・先輩(岩本蓮加さん)の自由すぎる発想

後輩(冨里奈央さん)が「遠くに行きたい…」って呟いた瞬間、先輩(岩本蓮加さん)が「行けば」って即答するの、最高すぎ。
そのあとスマホを封筒に入れてポストに投函するという、予想の斜め上な“デジタル断ち”を実行。
「現実逃避の象徴を封印する」って言葉、妙に説得力あった。
後輩の「え、ちょ、待って!?」って焦る声も可愛くて、2人のテンポが最高。
先輩の無職ライフって、怠けてるんじゃなくて、“心が空気吸ってる”感じがして不思議に憧れる。

ベランダの「自由じゃ!」と夜のチャー弁が沁みた

スマホから解放された後輩がベランダで「自由じゃ!」って叫ぶシーン、ちょっと泣きそうになった。
社会人の心が一瞬でわかる名シーン。
そして、夜のドライブで連れて行かれた深夜弁当店。
港の夜景×チャーシュー弁当=人生のご褒美。
「茶色の宝石箱や~」って言葉が一番しっくりくる夜ごはん。
2人の笑顔と夜の光が混ざるシーンは、どんな高級ディナーより満たされた気分になれた。

漫画家・後輩(冨里奈央さん)の“焦りとゆるみ”のバランスが絶妙

原稿に追われ続けてた後輩(冨里奈央さん)が、スマホ断ちで突然自由を手に入れても、うまく使えない感じ。
夜になって原稿に戻ろうとする真面目さがリアルで、ちょっと切ない。
「座禅を組め」って言われてお腹が鳴るくだりも愛しい。
この作品って、怠けることを肯定してるわけじゃなくて、「心の呼吸」を取り戻す物語なんだと思う。
だから、2人の静かな時間がとにかく尊い。

“スマホデトックス”が生んだ、ちょっとした悲劇と笑い

後輩の投稿がラジオで読まれて大興奮、からの「スマホ封印してて連絡取れない」オチ。
笑いながらも、「ああ、自由ってそういうことか」って考えさせられた。
手放すことで得られる幸せもあるけど、逃げきれない現実もちゃんとある。
そのバランスの描き方が、軽やかで優しい。
そして、ラジオの向こうの伊集院あかり(田村真佑さん)の声がまた心地よくて、夜のシーンに完璧に溶け込んでた。

服も世界観の一部、細部までかわいい

後輩のパンダTシャツも、先輩のドライブジャケットも、センスが“ゆるかわ”。
おしゃれなのに頑張ってない感じがすごくいい。
弁当店で見つけたワニTシャツも、ちょっとした冒険の記念みたいで可愛い。
画面の色使いも落ち着いてて、30分ドラマなのに映画みたいな空気感。
深夜枠にぴったりの小さな癒やしドラマ。

まとめ

第1話、すべてが“深呼吸できる物語”だった。
無職の先輩(岩本蓮加さん)と漫画家の後輩(冨里奈央さん)が、何も起こらない夜を大切に過ごす。
スマホも仕事も置いて、ただ生きる時間を共有するだけで、こんなに心がほぐれるなんて。
「24時間働くより、人間らしいだろ」ってセリフが、今も頭に残ってる。
スマホを手放す勇気までは出ないけど、明日ちょっとだけ“逃げてみたい”って思える1話だった。
(こうちゃん)

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