第4話は、心の奥が静かにざわついた。
樹(草なぎ剛さん)が真琴(中村ゆりさん)の夫・利人(要潤さん)と初めて対面する場面、息が詰まるほどの緊張感。
「Heaven’s messenger」の仕事は“死”に寄り添うことなのに、今回は“生きている人たちの冷たさ”が刺さった。
こはる(風吹ジュンさん)の穏やかな微笑みと、御厨家の張りつめた空気。
対照的すぎて、見ているこちらの心まで引き裂かれるようだった。
利人(要潤さん)の冷酷な一言に震えた
真琴(中村ゆりさん)とこはる(風吹ジュンさん)が病院で再会する場面。
「なんで末期のすい臓がんなのに言わなかったんだ」と責める利人(要潤さん)の言葉が、冷たすぎて痛い。
表面的には“正論”なんだけど、その裏にあるのは世間体だけ。
「病人を放っておいたと思われるのは困る」っていう言葉、家族としてよりも“御厨の人間”としてのセリフ。
そんな夫を見つめる真琴の瞳が、寂しくてやるせなかった。
そしてこはるに向けた「水くさい」という空っぽな言葉。
その無機質さが、逆に利人という人の孤独を浮かび上がらせてた。
富美子(小柳ルミ子さん)の圧と、こはる(風吹ジュンさん)の気品
御厨家の母・富美子(小柳ルミ子さん)も相変わらず強烈。
「病室に入って大丈夫かしら?」って樹(草なぎ剛さん)に向けたあの言葉、氷みたいに冷たかった。
でもこはるの「私がいま、一番信頼している方なので」って返しが、本当にかっこよかった。
富美子の“世間体ファースト”な発言に対して、「孤独死でもいい」と言い切るこはるの芯の強さ。
その対比が美しくて、胸がぎゅっとなった。
このシーン、静かなのに火花が散ってた。
真琴(中村ゆりさん)が見せた、娘としての勇気
利人や富美子に押されても、こはるを守ろうとした真琴(中村ゆりさん)。
「もう放っておいてあげて」って言葉には、長年の我慢が詰まってた気がする。
母と娘の間に流れる優しい空気が、重たい御厨家の中で唯一の救いだった。
こはるを無理やり退院させたあと、2人で見せた「スッとした」笑顔。
ほんの一瞬だったけど、そこに“生きる力”が見えた。
真琴の優しさが、樹の存在と重なっていくのが切なくて温かい。
樹(草なぎ剛さん)の言葉が刺さる
利人(要潤さん)に対して「残された時間はすべてこはるさんのもの」と言い切る樹(草なぎ剛さん)。
静かで、優しくて、それでいて強い。
「その最高の医療、本当にこはるさんのためのものなんでしょうか?」って問いが核心すぎた。
利人が何も返せなかったのも当然。
人の死と向き合ってきた樹だからこそ言える言葉だった。
“正義”と“優しさ”のバランスをこんなに繊細に描けるのは、草なぎさんの演技の力だと思う。
視聴者がざわついた「要潤さんのクズ夫っぷり」
放送後、SNSは要潤さんの話題でいっぱい。
「嫌な旦那役うますぎ」「要潤さん、こういう役の説得力が異常」って声、完全に同意。
嫌味も皮肉も全部、リアル。
だからこそ、真琴との温度差が際立って、物語に深みが出てた。
それにしても、要潤さんと小柳ルミ子さんの“圧コンビ”は強すぎた。
画面の温度が一気に下がるほどの存在感だった。
まとめ
第4話は、“優しさと支配”の対比が鮮やかだった。
樹(草なぎ剛さん)の静かな包容力と、御厨家の冷たい完璧主義。
真琴(中村ゆりさん)とこはる(風吹ジュンさん)の絆が、唯一人間らしさを取り戻してくれる。
どんなに立派な家でも、心が冷えたら意味がない。
そして、利人(要潤さん)との対峙で見えた“樹の覚悟”が、今後の物語をさらに深くしていきそう。
静けさの中に痛みがある、そんな回だった。
(ゆめのん)

