第5話は、静かで優しい奇跡みたいな回だった。
勝男(竹内涼真さん)と鮎美(夏帆さん)が並んでとり天を作るシーン、ただの料理シーンなのに涙が出た。
恋人ではなくなった2人が、もう一度「同じ時間」を過ごす。
そこには未練も後悔もあるけど、それ以上に“尊敬”があった。
あんなにすれ違っていたのに、今はちゃんとお互いを見ている――そう思えた瞬間だった。
勝男(竹内涼真さん)の“変わりたい”がちゃんと伝わる
第1話からずっと、勝男は“古い男”の象徴だった。
「料理は女の仕事だろ」なんて言っていた人が、今回は「教えてほしい」って頭を下げる。
たった一言なのに、そこに積み重ねてきた時間が全部詰まってる。
包丁を握る手がぎこちなくて、でも真剣。
「大吸収してる!」ってSNSで盛り上がってたけど、本当にその通り。
不器用に頑張る姿が、どこか少年みたいで愛しかった。
鮎美(夏帆さん)の穏やかなまなざしが沁みた
かつて恋人として衝突した相手に、今は“料理の先生”として向き合う鮎美(夏帆さん)。
あの優しい笑顔と落ち着いた声のトーンが、成長そのものだった。
前は「私ばっかり頑張ってた」って涙してた彼女が、今は「教える側」になってる。
彼女の中にまだ勝男への想いは残ってるけど、それよりも“自分を取り戻した”強さがある。
「一緒に作ってあげなよ」って背中を押したミナト(青木柚さん)にも拍手。
この再会は、恋の再燃じゃなく“尊敬と成長の証”なんだと思った。
“とり天”がつなぐ兄弟と恋人の絆
兄・鷹広(塚本高史さん)のために勝男が挑戦する“とり天”。
そのレシピが、かつて鮎美が作っていた味だってところが泣ける。
勝男にとっては、ただの料理じゃない。
兄への想い、元恋人への想い、自分の成長――全部が詰まってる。
揚げたての湯気の向こうに、勝男の“新しい人生”が見えた気がした。
キッチンの沈黙が、あの頃と違う
2人が並んで立つキッチンの空気。
前は衝突の象徴だったのに、今は穏やかで温かい。
沈黙が気まずくなくて、むしろ優しい。
勝男が何かを学ぼうとするたびに、鮎美が小さく笑う。
その一瞬一瞬が、まるで過去を少しずつ癒していくみたいだった。
「なんかわかんないけど泣けてきた」ってSNSで言われてたけど、本当にその通り。
説明できないけど、胸がじんわりする。
“男女の役割”を超えて見えた、成長の物語
このドラマのテーマは、「あたりまえの再考」。
“女が作るのが当然”だった価値観を、少しずつ壊していく。
でも説教くさくなく、むしろユーモアと温もりで見せてくれる。
勝男の「不器用な進化」と、鮎美の「穏やかな強さ」。
2人の関係はもう恋愛に戻らないかもしれないけど、それ以上の絆が生まれてる。
“愛の形”が変わっていくって、こういうことなんだと思う。
まとめ
第5話は、涙よりも“静かな感動”が残る回だった。
料理という日常の中に、成長と和解が丁寧に描かれていた。
竹内涼真さんの真剣な表情、夏帆さんの優しい微笑み。
一緒にキッチンに立つ姿が、もう一度“人と向き合う”ということを教えてくれる。
恋人だった頃よりも、今の2人の距離の方がずっと美しい。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」――その一言が、これほど優しい挑戦になるなんて思わなかった。
(あやぴょん)
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