- “不届き者”として試される赤影と試験場の罠
- 良かったこと
- 三影の共闘が生まれる構図の高揚感 この回で、赤影・青影・白影(加藤諒)の“三影”が揃い踏みとなり、一体感が徐々に形になっていくさまが視覚的にも物語的にも鮮やかでした。 特に、白影が大凧に乗って駆けつけたという発動タイミングの良さは、視聴者として「来た!この瞬間から変わる」という高揚を感じました。 それまで個々に戦っていた忍びたちが、こうして共通の敵・闇姫や傀儡甚内に立ち向かうという展開は、物語の次のフェーズを予感させるものでした。 忍びという状態と人間としての葛藤が描かれていた 赤影が刀を振り下ろせなかったシーンには、「忍としての使命」と「自分の中の迷い」のせめぎ合いが映えていました。 彼が“仲間を守る”ため、あるいは“真実を見抜く”ために戦う姿勢を見せながら、同時に“敵を殺す”ことへの躊躇も描かれており、ただのアクションヒーローとは一線を画す人間味を感じさせました。 また、傀儡甚内という「顔を盗む」という倫理を超えた悪によって、忍びたちの世界の“影”が提示されたことで、敵の深さも増していました。 気になった・もう少し欲しかった部分
- 甚内や闇姫の動機がやや説明不足に感じた 傀儡甚内や闇姫がどのような目的・思惑をもってこの試験場に現れ、どれだけ信長・忍び軍団を揺さぶろうとしていたのか、その背景がもう少し掘られていたら、戦いの重みがさらに増したと思います。 赤影たちが直面している脅威が「ただ強い/悪い」というだけでなく、「なぜそこにいるか」「何を狙っているか」が見えてくると、もっと引き込まれたでしょう。 試験シーン~戦闘シーンの繋がりが少し唐突に感じる瞬間も 試験の名目から一気に忍法トラップ・大凧飛来・共闘という展開が加速するため、「ここからこう戦うんだ」という視点チェンジに若干の読みづらさを感じました。特に、試験開始直後の“名乗り出る赤影”から“敵の襲撃”までの導入がもう少し流れを丁寧にして欲しかったという思いがあります。 感想まとめ
- 今後への期待と考察
“不届き者”として試される赤影と試験場の罠
第3話では、主君・織田信長(EXILE TAKAHIRO)に仕える忍を選ぶ試験に、突如として「不届き者は自分だ」と名乗り出た 赤影(佐藤大樹)が主人公として登場します。実際に不届き者である 青影(木村慧人)をかばうための行動でしたが、同時に試験会場には、顔を盗んだ傀儡・ 甚内(細田龍之介)という罠も仕込まれていて、赤影はその罠に気付きながらも追い詰められていきます。
そこに現れたのが、闇姫(山本千尋)の忍法による長い黒髪によるトラップ。青影や滝川一益(忍成修吾)と共に窮地に立たされた赤影が、刀を振り下ろせずに迷いを見せる描写は、“忍び”でありながら己の信念に迷う姿を浮き上がらせていました。
良かったこと
三影の共闘が生まれる構図の高揚感
この回で、赤影・青影・白影(加藤諒)の“三影”が揃い踏みとなり、一体感が徐々に形になっていくさまが視覚的にも物語的にも鮮やかでした。
特に、白影が大凧に乗って駆けつけたという発動タイミングの良さは、視聴者として「来た!この瞬間から変わる」という高揚を感じました。
それまで個々に戦っていた忍びたちが、こうして共通の敵・闇姫や傀儡甚内に立ち向かうという展開は、物語の次のフェーズを予感させるものでした。
忍びという状態と人間としての葛藤が描かれていた
赤影が刀を振り下ろせなかったシーンには、「忍としての使命」と「自分の中の迷い」のせめぎ合いが映えていました。
彼が“仲間を守る”ため、あるいは“真実を見抜く”ために戦う姿勢を見せながら、同時に“敵を殺す”ことへの躊躇も描かれており、ただのアクションヒーローとは一線を画す人間味を感じさせました。
また、傀儡甚内という「顔を盗む」という倫理を超えた悪によって、忍びたちの世界の“影”が提示されたことで、敵の深さも増していました。
気になった・もう少し欲しかった部分
甚内や闇姫の動機がやや説明不足に感じた
傀儡甚内や闇姫がどのような目的・思惑をもってこの試験場に現れ、どれだけ信長・忍び軍団を揺さぶろうとしていたのか、その背景がもう少し掘られていたら、戦いの重みがさらに増したと思います。
赤影たちが直面している脅威が「ただ強い/悪い」というだけでなく、「なぜそこにいるか」「何を狙っているか」が見えてくると、もっと引き込まれたでしょう。
試験シーン~戦闘シーンの繋がりが少し唐突に感じる瞬間も
試験の名目から一気に忍法トラップ・大凧飛来・共闘という展開が加速するため、「ここからこう戦うんだ」という視点チェンジに若干の読みづらさを感じました。特に、試験開始直後の“名乗り出る赤影”から“敵の襲撃”までの導入がもう少し流れを丁寧にして欲しかったという思いがあります。
感想まとめ
第3話は、物語の転機とも言える回だったと思います。赤影という存在の「ただ仕える忍」ではない“問い”を抱えた戦士としての姿がより浮き彫りになり、青影・白影という仲間との関係性も深まりました。試験という体裁を借りていた戦いの本質が明らかになり、“顔を盗む”“忍法による拘束”といった異様な敵の手段によって、忍びたちの世界に暗雲が立ち込めているのを感じさせました。
特に、「刀を振れない赤影」という瞬間には、視聴者として「この忍びに何が起こるのか」という強い興味を抱きました。戦いの中で、正義とは何か、守るとはどういうことか、忍びとしての在り方が問われる――その問いを携えた回でした。
今後への期待と考察
次回以降、注目したいのは以下の点です:
– 赤影・青影・白影の“三影”がどこまで信頼を築き、その絆が敵の罠をどう跳ね返すか。
– 甚内や闇姫といった敵側の“顔を盗む”“忍法で拘束する”という手段の目的と背後にある組織(例えば〈金目教〉)の輪郭が明かされるか。
– 赤影自身が“刀を振れなかった”理由をどのように超え、その後どう成長していくか。
– そして、忍びを嫌う信長の命令のもとで、忍びとして仕えながらも自らの信念をどれだけ貫けるかという、主人公の内的葛藤の行方。
このドラマは、単なる時代劇アクションではなく、「忍び」の倫理・信念・仲間との絆を現代にも響く形で描こうとしているように感じます。第3話は、その大きな柱が立ち上がった重要な一歩だったと思います。
次回も非常に楽しみにしています。
(あいちゃん)

