『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』、第5話の空気が重くて甘くて危なすぎ(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、感情のスイッチがカチッて入った瞬間がわかった。
鳥飼(草なぎ剛さん)と真琴(中村ゆりさん)の距離が、ただの旅仲間じゃなくなっていくのが、息の合間で感じ取れる。
大雨の中、閉ざされた空間、1部屋しかないホテル。
ロマンチックなはずなのに、何かが崩れ落ちる音が混じってて、妙に苦しい。
誰も悪くないのに、全部が危うい。

こはる(風吹ジュンさん)の部屋から始まる、静かな嵐の予感

こはる(風吹ジュンさん)の生前整理っていう言葉だけでもう切ないのに、部屋の中の空気があたたかい。
思い出の品に触れて笑うこはるを見て、鳥飼(草なぎ剛さん)の表情がふっと和らぐ。
でも、真琴(中村ゆりさん)の何気ない一言で一瞬にして空気が冷たくなる。
母と娘の会話は、どっちも悪気がないのに衝突してしまうのが現実的すぎる。
あの“黙る時間”の長さが、積み重ねた年月の重さを物語ってた。

文箱が呼び覚ます、記憶と秘密の旅の始まり

天袋の奥から出てきたのは、美しい文箱。
それを開けた瞬間、ただの片付けが物語に変わった。
中には真琴の父にまつわる品々。
鳥飼(草なぎ剛さん)は目を細めながら、それを大事そうに見つめる。
そして、そこから始まる“こはるが愛した人”をたどる旅。
伊豆へ向かう2人の車内は、静かだけど心の中では何かが騒いでる。
会話の間に漂う緊張感が、甘さと痛さを同時に運んでくる感じ。

伊豆での大雨、閉じ込められた2人の夜

伊豆に着いたころ、急に大雨。
雷鳴が遠くで響く中、交通が止まって帰れなくなるという偶然が怖いほどドラマチック。
宿を探しても空きはなく、ようやく見つけたホテルに残っていたのは1部屋だけ。
その時点で心拍数上がるのに、真琴(中村ゆりさん)が熱を出すという展開でさらに動揺。
鳥飼(草なぎ剛さん)は迷わず彼女を布団に寝かせて、そっと毛布をかける。
この優しさが危うい。
触れてはいけない境界線の手前で、2人の空気が揺れてた。

電話のベルが鳴る瞬間、空気が凍る

真琴のスマホが鳴る。
画面には夫・利人(要潤さん)の名前。
眠る真琴の代わりに鳥飼(草なぎ剛さん)が電話に出ると、受話口の向こうから低い声で「君は誰だ?」。
静かなのに怖い。
この一言で全てが崩れ落ちる予感がした。
鳥飼が自分の名前を告げた瞬間、第5話が終わる。
音もなく、ただ余韻だけが残る。
この終わり方、心臓が変なリズムで鳴った。

SNSがざわついた理由、共感しかない

放送後、タイムラインは「これはまずい」「波乱の幕開け」「修羅場確定すぎる」の声だらけ。
でもその混乱が、視聴者全員の呼吸の乱れとリンクしてた気がする。
雨、密室、誤解。
三拍子そろってるのに、ベタにならないのがすごい。
鳥飼(草なぎ剛さん)の優しさが罪に見えて、真琴(中村ゆりさん)の無防備さが悲しくて、美しい。
ただの不倫劇じゃない、“記憶のロンド”って感じ。

まとめ

第5話は、静けさの中で感情が爆ぜる回だった。
鳥飼(草なぎ剛さん)の優しさも、真琴(中村ゆりさん)の戸惑いも、全部が現実の温度で描かれてた。
「会えないあなたに」ってタイトルの意味が、少しだけ見えてきた気がする。
穏やかなシーンほど、破滅の前触れみたいに感じて息が詰まる。
このドラマ、心が落ち着く暇をくれない。
(こころん)

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