『小さい頃は、神様がいて』第5話、静かな夜に刺さる“にらみ”と“優しさ”(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、ゆるやかに始まったのに、気づいたら心がぎゅっと掴まれてた。
小倉渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)のやりとり、何気ない一言なのに夫婦の温度差がリアルすぎる。
「行けばいいじゃん」って軽く言う渉に、あんがスッと目線を上げてにらむシーン。
セリフの少なさが逆に痛い。
その後の展開で、家族や人とのつながりの優しさが静かに広がっていく。
岡田惠和さん脚本らしい“日常の中の奇跡”が詰まってた。

レトロマンション「たそがれステイツ」に帰ってきた人たち

慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)が戻ってくる場面、画面全体が少し明るくなった気がした。
孫の凛(和智柚葉さん)と真(山本弓月さん)を迎える「お帰り&ようこそパーティー」も、温かくて少し切ない。
このマンションの住人たちは、みんな誰かの“居場所”になろうとしてる。
テーブルの上に並ぶ料理、誰かの笑い声、ほんの一瞬の沈黙。
その全部が、長く一緒に暮らしてきた時間の積み重ねを感じさせる。
ああ、この場所が“神様のいるところ”なのかもしれないって思った。

あん(仲間由紀恵さん)のにらみが語る、妻の複雑な心

夜、同窓会の話題を出したときの空気の変化がすごかった。
「行けばいいじゃん」と軽く言う渉(北村有起哉さん)に対して、あん(仲間由紀恵さん)の無言のにらみ。
怒ってるというより、「何もわかってない」と言いたげなまなざし。
その表情がリアルで、長年連れ添った夫婦だからこその深さがあった。
後で渉が職場で“同窓会の意味”を女性社員から聞くくだりも優しい。
彼なりに理解しようとする不器用な優しさが、ちょっと泣けた。
夫婦の距離って、言葉じゃなくて“沈黙の長さ”で見える気がする。

慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)の朝

翌朝、慎一が気持ちを落としている場面。
表情がどこか遠くを見ているようで、見ているだけで胸が締めつけられた。
でも、さとこ(阿川佐和子さん)の明るい声がその空気をやさしく割る。
「ほら、行くよ」と促して一緒にラジオ体操へ。
住人たちの声に包まれて、慎一の笑顔が戻っていくのが本当に良かった。
大きな出来事じゃなくても、人の心は少しずつ回復していく。
このドラマの優しさは、そういう“静かな奇跡”でできてる。

凛(和智柚葉さん)がいなくなった朝、みんなの心が動いた

さとこが目を覚ますと、凛の姿がない。
そこからの展開は、穏やかな物語の中で急に心がざわつく時間。
あん(仲間由紀恵さん)に連絡し、順(小瀧望さん)が探しに走る。
渉(北村有起哉さん)が運転して平塚へ向かうシーンでは、家族でもない人たちが“ひとつのチーム”みたいに動いていた。
そして、丘の上で見つかった凛が泣きながら「ごめんなさい」と言うところ。
慎一とさとこの「いいんだよ」「よかった」って声があたたかすぎて涙腺崩壊。
我慢しないで動ける子でよかった、と言うさとこの言葉がやさしく響いた。

SNSの安堵と共感、「見つかってよかった」の大合唱

放送後のSNSでは、「凛ちゃんが見つかって良かった」「順くんグッジョブ」「涙止まらない」の声が続出。
事件ではなく“心の迷子”を描いたこの展開に、多くの人が共感してた。
騒がず、感情を丁寧に描くドラマだからこそ、見つかった瞬間の安心感が大きい。
それにしても、小瀧望さん演じる順の行動がスマートで温かい。
若い世代の優しさがこの物語を次の世代へつなぐ感じがして、なんだか希望が残った。

まとめ

第5話は、“誰かを思う”ことの形がたくさん詰まった回だった。
あん(仲間由紀恵さん)のにらみ、渉(北村有起哉さん)の不器用な理解、凛(和智柚葉さん)を探す家族たちの必死さ。
どれも静かで、でも強い。
日常の中で当たり前に見える愛情が、ちゃんと尊いってことを思い出させてくれた。
このドラマ、見終わるたびに心の中に“灯り”がともる。
(ゆめのん)

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