『ザ・ロイヤルファミリー』第5話、目黒蓮の“冷たい瞳”がすべてを語った夜(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、息をのむ静けさで始まって、最後には胸がドンと沈んだ。
目黒蓮さん演じる耕一の正体が明かされ、彼の一言一言に視聴者の心がざわついた。
「結構です」ってあんなに冷たくも悲しい言葉ある?
その瞳の奥に、家族の断絶と愛が同時に見えた気がした。

耕造(佐藤浩市さん)と栗須(妻夫木聡さん)の信頼が揺らぐ瞬間

冒頭、ロイヤルホープのデビュー戦で勝利した喜びも束の間、耕造の隠し子報道が炸裂。
「お前は馬のことだけ考えてろ」と突き放す耕造(佐藤浩市さん)に、
栗須(妻夫木聡さん)が「社長のほうが信じてくださらないなら…」と返す場面、張り詰めた空気が痛いほど伝わる。
長年の信頼にひびが入る音が聞こえたようだった。
それでも栗須は耕造を支えようと動く。
この二人の関係、血より濃い“男の絆”に見えて、だからこそ切ない。

明かされた真実——“隠し子”耕一(目黒蓮さん)の存在

耕造が向かったのは、かつての恋人・中条美紀子(中嶋朋子さん)の病院。
余命わずかな彼女が抱えていたのは、大学生の息子・耕一(目黒蓮さん)だった。
美紀子は耕造に何も伝えず、ひとりで息子を育ててきた。
その事実を知った瞬間の耕造の表情、佐藤浩市さんの無言の演技がすごい。
息子を想いながらも、「手助け無用」と言うあたりに、男としての複雑なプライドがにじむ。
そして、目黒蓮さんが演じる耕一の静かな存在感が、画面の空気を変えた。

“血”でつながる親子、でも心は遠く離れて

競馬研究会でデータを打ち込む耕一の姿に、耕造の血が流れていることを感じた。
耕造が話していた「相馬眼」という言葉が、まるで彼の遺伝子を暗示してるようでゾッとする。
母・美紀子と一緒にロイヤルホープのレース実況を聞くシーン、
「ダントツでヴァルシャーレだけど、応援してるのはロイヤルホープ」っていう耕一の言葉が胸を締めつけた。
その瞬間、血でつながっているのに、心は別の場所にあるという悲しみが静かに流れてた。

美紀子(中嶋朋子さん)の死、そして“拒絶”の一言

葬儀のシーン、空気が重く、冷たく、静か。
栗須(妻夫木聡さん)が間に入り、耕造と耕一を引き合わせる。
「1年前まで何も知らなかった」と詫びる耕造。
でも、その直後の香典袋のくだりが、すべてを壊した。
分厚い封筒を見て、一瞬だけ父を見た耕一(目黒蓮さん)。
次の瞬間、「結構です」。
冷たくて、でも声の奥に確かな震えがあった。
「今後一切、関わらないでください」
あの丁寧すぎる敬語が、距離と怒りと哀しみを同時に突きつけてきた。
手の中の香典袋を握る音が、まるで父子の縁を断ち切る音みたいだった。

目黒蓮さんの“無音の演技”にSNSが震えた

放送後、SNSは「目黒くんの瞳に引き込まれた」「冷たさの中に優しさがある」「めめの演技がえぐい」ってコメントで埋まった。
あの冷たいトーン、大学生とは思えない堂々とした立ち姿。
言葉を削ぎ落として、視線だけで物語る演技。
母と過ごした穏やかな時間から一転、葬儀で見せた“氷のような目”。
その温度差に、視聴者全員が息を止めた。
耕一という存在が、これからの物語をどう揺らすのか——もう目が離せない。

まとめ

第5話は、血のつながりと心の距離を描いた回だった。
耕造(佐藤浩市さん)と耕一(目黒蓮さん)の出会いは、再生じゃなくて断絶だった。
栗須(妻夫木聡さん)はその真ん中で、“絆”という言葉の重さを知る。
競馬の“血統”の話が、人の人生に重なってくる構成が見事。
そして、目黒蓮さんの「結構です」が、たった二文字で第5話のすべてを物語った。
静かな衝撃がまだ胸に残ってる。
(ゆめのん)

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