『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』第6話、誕生日会の裏で心が凍った(感想)(ネタバレがあります)

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第6話、空気が刺さるってこういうこと。
レイコ(齊藤京子さん)と玲子(水野美紀さん)の視線が交差するたび、温度が下がる。
ただの誕生日会なのに、息を吸うのも慎重になる感じ。
スクリーンに“久美ちゃんのアルバム”が映った瞬間、甘いケーキの香りが全部消えた。
笑顔の裏に仕掛けられた真実が、胸の奥を冷たく叩いた。

レイコ(水野美紀さん)と玲子(齊藤京子さん)、壊された家族の記憶

夫と娘を奪われた玲子(齊藤京子さん)は、もう笑うことを忘れたような表情。
対してレイコ(水野美紀さん)は、怒りを冷静さで包むタイプ。
二人が同じ名前を持つこと自体が、ドラマの中で呪いみたいに響く。
健司(津田寛治さん)の「殺人は犯していない」という言葉を信じるために、レイコは真実を掘り返す決意をする。
掘れば掘るほど、血のつながりよりも深い闇が顔を出す。
家族って、壊れるとこんな音がするんだと思った。

新堂家の秘密、そして招かれざる誕生日会

国会議員・新堂幹久(竹財輝之助さん)の家で開かれた、久美の誕生日会。
ママ友・北条彩(香音さん)も、最初は笑顔で飾り付けしてた。
でも、そこに漂う緊張は薄く煙みたいに見えてた。
レイコ(水野美紀さん)は潜入者のような静けさで準備を進めながら、心の中で何かを決めてた。
ケーキのロウソクよりも、誰かの嘘が燃えてる感じ。
無邪気な子どもたちの笑い声が、逆に痛く響いてた。

“久美ちゃんのアルバム”の映像、そして地獄の始まり

スクリーンに映ったのは、最初は平和な家族の写真。
彩(香音さん)が笑って、久美が頬を寄せる。
でも、突然現れたDNA鑑定書の文字。
“血縁関係なし”の一行が、会場の空気を真っ白にした。
誰も息をしていないみたいだった。
幹久(竹財輝之助さん)の微妙な笑顔が、何より怖かった。
祝うはずの誕生日が、ひとつの家庭を壊す刃物に変わった瞬間だった。

彩(香音さん)の怒り、そしてレイコ(水野美紀さん)の孤独

彩はショックで震えながら、レイコ(水野美紀さん)を犯人扱い。
その視線が狂気に変わるまで、ほんの数秒。
バラの花束でレイコを打つ姿、あまりに痛々しかった。
レイコは身に覚えがないまま殴られ、沈黙で耐える。
彼女の表情が、怒りよりも悲しみに近いのが印象的だった。
あの瞬間、誰も正義じゃなかった。

視聴者のざわめきが止まらない理由

放送後、ネットは大荒れ。
「やる事エグすぎ」「この仕打ちは子どもが可哀想」「闇が深すぎる」ってコメントが一気に流れた。
確かに、子どもの前で大人が真実をぶちまける構図が残酷すぎる。
でも、それがこのドラマのリアルでもある。
“守るための嘘”と“壊すための真実”の境界線を、誰も見失ってる。
誕生日会なのに、まるで裁判みたいだった。

まとめ

第6話は、静かに心をえぐる回だった。
レイコ(水野美紀さん)も玲子(齊藤京子さん)も、憎しみと愛の間で揺れてる。
“久美ちゃんのアルバム”が見せたのは、思い出じゃなくて罠。
笑顔の写真の奥に、隠しきれない痛みが写ってた。
優しさも復讐も、どっちも罪の匂いがする。
見終わったあと、しばらく無言で立ち尽くした。
(こころん)