推しの殺人 第7話 感想文(ネタバレがあります)― “罪”が追いかけてくる。成功と恐怖が背中合わせのスリリングな神回

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消えた河都、残された傷跡

第7話は、物語が一気に加速する転換点でした。
「ベイビー★スターライト」の3人――ルイ、テルマ、イズミが“河都を殺したかもしれない”という恐怖を抱えながら、必死で生き延びようとする姿が、胸に突き刺さります。

河都(城田優)から暴行を受け、命を奪われそうになった中での抵抗。
その結果“動かなくなった河都”。
しかし、倒れていたはずの場所に戻ると死体は消えていた――この瞬間の背筋が凍る感覚は、第7話の圧倒的な見どころでした。

落ちていたハンカチというわずかな手がかりが、
「河都は助けられた?」
「まだどこかで生きている?」
そんな不穏な予感を増幅させます。

良かったこと

被害者から“売れるアイドル”へ、皮肉な成功の描き方

ルイが投稿した告発動画によって、河都の悪行は世間に知れ渡り、
「ベビスタ」は“被害者アイドル”として一躍注目されます。

東京進出が決まり、人気が高まっていく――
でもその裏には、
・河都の失踪
・自分たちが河都を殺しかけた罪
・隠している秘密
がずっと重くのしかかっている。

“成功すればするほど苦しくなる”という皮肉な構造が、本当に見事でした。

ファンレターに潜む狂気が恐ろしい

「ルイ様、テルマ様、イズミ様」
と丁寧に宛名が書かれた封筒。

期待して開けたら――
「お前たちの罪を忘れるな」

この演出は第7話の中でも特に恐怖が濃い瞬間でした。
当たり前の日常に、不意に“闇”が入り込んでくる。
その静かな恐怖が、彼女たちの未来をじわじわと締め付けていきます。

3人の絆が強く、美しく、そして切ない

「一蓮托生」で河都と戦った3人。
逃げたいのに逃げられない。
アイドルとして輝きたいのに、罪が影のように背後に漂って消えない。

そんな中でも互いを守ろうとする3人の姿には、
切なさの中に強さがあって、胸を打たれました。

気になった・もっと見たかったところ

河都を助けた“何者か”の影をもう少し追いたかった

ハンカチという手がかりだけでもゾッとしたのですが、
もう少し人物像や痕跡のヒントがあっても良かったと感じました。

ただ、それをあえてぼかすことで、
最終回に向けた“誰が敵なのか分からない不気味さ”が引き立っており、
この選択もまた巧みさを感じます。

「ベビスタ」の成功の裏側の描写をもう一歩深く

急激に売れ始めたことで、3人の心がどう変化しているのか、
その深層がもっと見られたらさらにドラマが厚くなったと思います。

とはいえ、これは第8話以降の見せ場になる気配もあり、期待が高まります。

感想まとめ

第7話は、
“罪”“恐怖”“成功”“友情”
これらが複雑に絡まり合う、とてもスリリングで美しい回でした。

河都が消えたことで物語はさらに不穏さを増し、
ファンレターの一文は3人の心に深い影を落とす。

輝くステージの裏側に、
誰かがじっと見ている気配。
罪の影がつきまとい、光と闇が絶妙に交互に揺れる構図が素晴らしかったです。

今後への期待と考察

・河都を助けたのは誰なのか
・河都は生きているのか、それとも…
・封筒を送った人物は何者?
・「ベビスタ」に迫る“衝撃の事実”とは
・3人は罪から逃れられるのか、それとも向き合うのか

物語は確実にクライマックスへ向かっており、
ここからの展開は間違いなく怒涛です。
(あいちゃん)

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