第6話、感情がやさしく崩れていく感じだった。
あん(仲間由紀恵さん)が息子の順(小瀧望さん)に謝るシーン、言葉よりも沈黙が胸を締めつける。
北村有起哉さん演じる渉のまなざしも、何かを守りたいのに守りきれない大人の目で、見てるだけで泣きそう。
この家族、形は壊れていくのに、温度だけは下がらない。
その優しさが一番痛い。
おでん屋の湯気と家族の記憶
渉(北村有起哉さん)と順(小瀧望さん)が一緒におでん屋に行く場面。
湯気の向こうで、少しぎこちない会話がぽつぽつ。
その静けさの中に、父と息子の距離がちゃんと見えるのがすごくリアルだった。
笑ってるのに、どこかで胸の奥が冷たい。
一方であん(仲間由紀恵さん)は、順が幼い頃から離婚の約束を知っていたと気づいてしまう。
その“やるせなさ”が、画面越しでも伝わってくる。
あの日々の明るい食卓が、急に遠く感じる瞬間だった。
おでんパーティーの夜、笑いの奥にある涙
順(小瀧望さん)の提案で開かれた「たそがれステイツ」でのおでんパーティー。
住人たちが集まって笑ってるのに、あん(仲間由紀恵さん)の表情だけがどこか浮いて見える。
渉(北村有起哉さん)がその様子に気づいて、「代わりに言いたいことがある」と立ち上がる瞬間、空気が変わる。
静かな部屋に「離婚」という言葉が落ちる音。
順が涙をこぼすのも無理ない。
この場面、明るい照明なのに、感情だけが夜みたいに深かった。
母の謝罪と息子の笑顔、その間の沈黙
「ごめんなさい…」と泣くあん(仲間由紀恵さん)。
涙が止まらなくて、「私、最低…最低だ…」と繰り返す声が痛い。
でも順(小瀧望さん)は笑って、「なんで謝るの?」って。
あの瞬間、画面がふっと温かくなった気がした。
「離婚も支持する!」って言い切る順の強さ、優しさ、全部が母への返事みたい。
「大好きだよ。この家族が」って言葉がまっすぐ刺さる。
悲しいはずなのに、心がじんわり救われた。
残された20日のカウントダウン
あんと順のやりとりを見て、渉(北村有起哉さん)とゆず(近藤華さん)も泣いてた。
四人の涙の色がそれぞれ違って、でも同じ場所で光ってた。
そのあと、スマホの画面に“あと20日”って表示された瞬間、現実が一気に戻る。
この穏やかな夜が、終わりへ向かって進んでることを突きつけられる感じ。
ネットでも「切ないけど温かい」「ボロ泣きした」って声が多くて、それが全部わかる。
優しさと別れが同じ温度で存在してる第6話だった。
まとめ
第6話は、静かな夜の中に“家族の痛みと愛”をぎゅっと詰め込んだ回だった。
北村有起哉さんと仲間由紀恵さん、どちらの涙も大人のリアルそのもの。
小瀧望さんの笑顔が希望みたいに光って、救われるのにまた泣ける。
「あと20日」という文字が心に残って、消えない。
こんなに温かくて、切ない家族の形、なかなかない。
(こころん)

