第7話、言葉の温度が高くてずっと胸の奥がざわついた。
久部三成(菅田将暉さん)の世界って、舞台独特の熱がずっと漂ってて、見てるこっちの呼吸までちょっと速くなる。
そこに倖田リカ(二階堂ふみさん)が入ると、空気が一気に研ぎ澄まされる感じで、緊張が走る。
樹里(浜辺美波さん)が前回に続いて言い負かされるシーンなんて、目が離せないのに心がきゅっと縮むくらい鮮烈だった。
代役に是尾礼三郎登場、怒涛の稽古の1週間
事故に遭ったうる爺(井上順さん)の代役に、久部(菅田将暉さん)が頼み込んだのは、シェイクスピア俳優の是尾礼三郎(浅野和之さん)。
「冬物語」でリオンティーズを演じたいという条件つきで引き受けた是尾の気迫がすごくて、劇中の稽古シーンの空気までピンと張って見えた。
昼は「冬物語」、夜は「夏の夜の夢」という過密スケジュール。
汗と情熱と焦りが全部混じった空気感がリアルで、舞台の裏側をチラ見してるような濃さだった。
本番直前の是尾の飲酒ハプニングも含めて、舞台って生き物なんだなって感じる瞬間だった。
樹里の提案にリカが切り込む、あの鋭さがすごい
樹里(浜辺美波さん)が読み込んだ原作から、“時”と“ポリクシニーズ”の出番カットを提案した場面。
真剣に考えてきたのが伝わるし、久部(菅田将暉さん)もその意見をちゃんと受け止めてた。
でもそこにリカ(二階堂ふみさん)が加わると空気が変わる。
「“時”をカットするってあり得ないわね」からの、理論の畳みかけがとんでもなく鋭い。
シェイクスピア論の深さに感嘆しつつも、その勢いが容赦なさすぎて、樹里の肩が縮こまって見えて少し胸が痛くなる。
「もっと勉強なさい」って前回に続けて言われるのは、なかなかキツい。
リカの舞台観、隙がなくて気迫がすごい
「『冬物語』は隙のない作品なの」ってリカ(二階堂ふみさん)が言い切った瞬間、説得力が強すぎて言葉の熱で押される感じだった。
登場人物をカットするのは不可能、全体を少しずつ削ってテンポをつくるしかない。
その一言一言が舞台に対する信念で、久部(菅田将暉さん)が静かに聞いているのも印象的。
SNSで「詳しすぎて魅力的」「でもバチバチすぎる」って言われてたの、すごくわかる。
彼女の知性が美しすぎるのに、樹里への強さだけ温度が違って見えるから、そこに謎が生まれるんだよね。
トロとの再会、妖艶すぎて空気がゆらぐ
八分神社で、トロ(生田斗真さん)が現れて「泊めてくれよ」って言うシーン。
リカ(二階堂ふみさん)の妖艶さと、トロの色気が混じって、画面の温度が一段上がるような感じだった。
断ったはずのリカを抱きしめてキスする流れは、思わず息を飲むほどの迫力。
その瞬間を帰ってきた樹里(浜辺美波さん)が見ちゃって、パニック気味に父・論平(坂東彌十郎さん)から隠そうとするのも可愛かった。
重い空気と可愛さが混ざるシーンで、物語の“人間っぽさ”が一気に滲み出た。
まとめ
第7話は、舞台の情熱と人間関係の複雑さが渋谷の空気の中にぎゅっと混ざり合ってた。
リカ(二階堂ふみさん)の言葉の強さ、久部(菅田将暉さん)の迷いと情熱、樹里(浜辺美波さん)の必死さ。
それぞれの感情がぶつかりながらも、ちゃんと物語の熱を保っていて、見てる側の胸まで動かしてくる。
トロ(生田斗真さん)とのシーンは刺激的すぎて、物語がまた一段深くなった感じがした。
次の展開まで余韻が残りすぎて、すぐには現実に戻れなかった。
(ゆめのん)
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の関連グッズをAmazonで探す

