第6話、あの柔らかい日常の端っこが急に裂けるみたいで胸がざわっとした。
薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)が動くたびに、どこかの部屋の照明だけチカチカしてる感覚。
さゆり(田中みな実さん)が真実に触れた瞬間のあの冷たさ、思ったより深くて息が止まる。
軽く笑って流したかった場面まで、全部が伏線みたいに濃く響く回だった。
薫(波瑠さん)が“ニセママ”を休む3日間の違和感
薫(波瑠さん)が母・聖子(筒井真理子さん)の検査入院に付き添うため、3日間だけ“ニセママ”業を休むことに。
普通なら「少し休めるね」って空気になるのに、このドラマはその隙間を狙ってくる。
いろは(池村碧彩ちゃん)の登下校を茉海恵(川栄李奈さん)が担当する流れも、どこかに小さな波紋が広がる予感があった。
薫にとって休息のはずの時間が、実は物語のスイッチになっている感じで、見ていて静かにざわつく。
病院の廊下の白さが眩しい分、不穏な影が濃く見える。
さゆり(田中みな実さん)の胸に積もる“言えないこと”
本橋家では慎吾(笠松将さん)が圭吾(高嶋龍之介さん)をロンドン留学させたいと突然の提案。
圭吾が柳和学園の留学制度に選ばれたいと努力する姿をずっと見守ってきたさゆり(田中みな実さん)。
それなのに、夫の独断で決まりそうな空気に気持ちが揺れまくってるのに、何も言えない自分を責めてしまう。
家の中の沈黙って、時々一番重い音をして落ちてくる。
圭吾への想いが強いほど、さゆりの表情に薄くヒビが入っていくのが切なかった。
病院での“花村さん”事件が落とした影
薫(波瑠さん)が病院でさゆり(田中みな実さん)と偶然会った時、事務員から突然“花村さん”と呼ばれる場面。
その一言が、ストーリーの壁にピシッと亀裂を入れる。
さゆりの目がわずかに揺れて、何かが繋がりかけている空気。
薫の表情も一瞬止まって、温度がすっと下がる。
これ、ただの言い間違いに見えて、実は大きな伏線を引っ張ってくるタイプのやつ。
二人の間に目に見えない氷がすっと挟まったみたいだった。
茉海恵(川栄李奈さん)とさゆりの会話が刺す理由
登下校の付き添いで顔を合わせたさゆり(田中みな実さん)は、茉海恵(川栄李奈さん)にふと悩みを打ち明ける。
その優しさの裏で、茉海恵は慎吾(笠松将さん)が自分の元恋人だと悟られないようギリギリの綱を歩いてる感じ。
一見穏やかな会話なのに、裏側で誰かの心だけが鳴り続けてるような不安定さがある。
言葉を選ぶ時の呼吸がどこか不規則で、見ている側まで息を合わせられなくなる。
こういう“普通に見えるけど普通じゃない”瞬間、妙に怖い。
スマホの2ショット写真で世界が反転
終盤、さゆり(田中みな実さん)が慎吾のスマートフォンをこっそりチェックするシーン。
その行動自体がもう痛々しいのに、そこで発見したのが茉海恵(川栄李奈さん)と慎吾(笠松将さん)の親しげな2ショット。
数秒の沈黙が地鳴りみたいに響く。
さゆりの表情から何かが抜け落ちていくのがはっきり伝わって、胸がぎゅっと掴まれた。
信頼の崩れ方って、こんな風に一瞬なんだと思い知らされる。
怪文書が届いた瞬間、空気が完全に変わった
柳和学園に届いた“1年1組に偽りの母親がいる”という怪文書。
紙一枚なのに、破壊力が強すぎて背筋が冷えた。
さらに、薫(波瑠さん)がさゆり(田中みな実さん)に突然無視される場面。
あの冷たい視線、ただの誤解じゃなく、誰かの心が落ちていく音が聞こえるみたい。
SNSが騒ぐのも当然で、「不穏すぎる」「闇堕ち?」みたいな言葉が飛び交ってたのも納得。
さゆりの静かな狂気の入り口が、画面越しにもはっきり伝わってきた。
まとめ
第6話は、優しさに見える手触りの裏に鋭い刃を隠してる回だった。
薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)のわずかなズレが、さゆり(田中みな実さん)の胸の奥で化学反応を起こす瞬間を見せつけられた感じ。
怪文書、写真、沈黙、視線。
静かなものほど強烈に作用して、物語の温度を一気に変えてくる。
息が詰まるのに、続きが気になってどうにもできない。
(こころん)

