『ふたりエスケープ』、第5話の金沢旅が自由すぎて心がほころぶ(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、先輩(岩本蓮加さん)と後輩(冨里奈央さん)が金沢でどんどん気分を取り戻していくのが微笑ましくて、画面の空気まで軽くなる感じだった。
2人の会話がゆるゆる転がっていくのが心地よくて、見てる側も“ほんの少し逃げてもいいかも”って思えてくる回。
オムライスを3回連続で引く謎の強運(?)も含めて、全部が優しい現実逃避だった。

気ままな金沢着、図書館スタートの“逃避旅”

先輩(岩本蓮加さん)と後輩(冨里奈央さん)は、勢いそのままにマンションを飛び出し、気づけば石川県立図書館にいた。
普段は金欠生活をゆるく楽しんでる2人なのに、この日は朝一の新幹線で金沢へ。
きっかけは後輩の「遠くに行きましょう」の叫び。
その一言で、新幹線に飛び乗っちゃうフットワークの軽さが2人らしくて、見てるこっちもつられて笑ってしまう。
図書館の静けさの中で浮き上がる“非日常の入り口”みたいな空気が、今回の旅の始まりにぴったりだった。

締切から逃げたい後輩(冨里奈央さん)のオムライス発作

前日に時間を戻すと、後輩は原稿が進まず、つい猫ミームを見て現実逃避。
担当編集に締切延長をお願いしてる横で、なぜか描いているのはオムライスの落書き。
「心が疲れてると、落書きがオムライスになるんですよね」って言葉が妙に刺さる。
後輩にとってオムライスは、昔の“母の味”。
悩んだ末、2人で食べたいものをルーレットに書いて回したら、ここでもオムライス。
冷蔵庫に卵がないせいで作れず、とりあえずビール片手に会議してたら、金沢行きに話が転がっていくのが完全に“ふたりエスケープ”。
脱力感とテンションが同居してて、あの深夜の空気がリアルだった。

金沢ルーレット旅、オムライス3連続の奇跡

金沢に着いてからも、2人はルーレットで行き先を決めるスタイル。
最初のルーレットがオムライスを指して、後輩はもうご機嫌。
ケチャップたっぷりの正統派オムライスに「ママのオムライスと同じ味する」と目を潤ませるほど喜ぶ。
2回目のルーレットでもオムライス。
先輩が「決めたルールすら守れないやつに守れるのか?締切」と言いながら2軒目に行くの、ツッコミが鋭いのに優しい。
3回目のルーレットもまさかのオムライス。
うどん店でまさかの3回目を食べる先輩の“悟り顔”と、何度食べても“ママの味”を思い出す後輩がほほえましすぎる。
こんなにオムライスに愛される2人、逆に強い。

暗がり坂での和装ショットが完全にご褒美時間

4回目のルーレットもオムライスで止まりかけたものの、ちょい動かして暗がり坂へ。
和の街並みにテンション爆上がりの後輩が写真を撮りまくる姿も可愛い。
「お願いが…」と言って先輩に着物を着てもらう流れが最高で、和装の先輩が歩くたびに雰囲気が変わる。
まるでモデルの撮影みたいで、後輩が一瞬見とれてしまうのもわかる。
「ほら、撮れよ」と言われて慌ててシャッターを切るそのやりとりが、2人の距離感をぎゅっと近づけていた。

千里浜での波の音が、後輩の心をゆっくりほどいていく

ルーレットが指した次の目的地は羽咋の千里浜。
いかだんごを食べながら砂浜を歩く2人は、完全に日常のストレスから切り離されたみたいに軽い。
後輩がスマホを出そうとすると、先輩が「今日は曲なしでいいんじゃないか?」とさりげなく声をかける。
波の音だけが耳に入るあの瞬間、後輩の肩に乗ってた重たいものがふわっと落ちていくのが伝わる。
「先輩がいなかったら、今頃パンクして泣いてました」という後輩の一言に、2人の関係の深さがじんわり滲んでた。

まとめ

第5話は、2人が“逃げる”ことでちゃんと自分を回復させていく過程が愛おしかった。
先輩(岩本蓮加さん)の軽い誘導と、後輩(冨里奈央さん)の素直な喜びがぴったり噛み合ってて、旅の全部が優しい。
オムライス3連発も、和装の暗がり坂も、千里浜の波も、どれも2人の関係をそっと柔らかくしていた。
“現実逃避”がただの逃げじゃなくて、ちゃんと前に進む力にもなるって思わせてくれる回だった。
(こうちゃん)