『新東京水上警察』、第7話…静かに心えぐってくる展開すぎて息止まった(感想)(ネタバレがあります)

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碇拓真(佐藤隆太さん)が水上を駆け抜ける爽快さを味わいながら観てたはずなのに、第7話の後半は気持ちがぎゅっと硬くなる感じで、しばらく呼吸が浅くなった。
事件が複雑に絡むのはいつものことなんだけど、今回は心の奥にスッと刺さる“違和感の積み重ね”がすごくて、画面の淡い光の中に隠れた影だけが強調されるみたいな気分。
篠宮多江(野波麻帆さん)の表情に漂う痛みも、日下部峻(加藤シゲアキさん)の揺れる心も、見てるこっちに静かに落ちてくる。
第7話、想像以上に重かったけど、その重さが忘れられない。

「ハーフムーン殺人事件」が動きだす空気の鋭さ

碇拓真(佐藤隆太さん)たちが追っている“ハーフムーン殺人事件”、序盤から張り詰めてて、息の温度すら変わりそうな雰囲気。
篠宮多江(野波麻帆さん)側の動きも速くて、警備艇が走る水面の冷たい光がそのまま事件の冷たさに重なる感じ。
瓜谷雄志(山内昭宏さん)が逮捕された瞬間も「解決したか…?」ってならなくて、むしろ頭の奥で嫌な予感が静かに膨らむ。
碇の「損傷が激しすぎる」という一言が、空気を一段沈めるように重く響いてくる。
このドラマ、真相が動く瞬間の“静けさ”が逆に怖い。

瓜谷雄志(山内昭宏さん)の証言が広げる“事件の形の違和感”

瓜谷が「盗みに入ったときにはすでに蘇我は死んでいた」と言った瞬間、周囲の時間だけちょっと歪む。
その証言の冷たさが、事件全体の輪郭をぼかしていくようで、観ている側の思考まで揺らされる。
蘇我誠(田中幸太朗さん)が裏で“法律ギリギリ”の案件に手を染めていたという話も出てきて、ただの弁護士殺人じゃ終わらない空気が濃くなる。
泉圭吾(内博貴さん)とのつながりが見えたとき、事件がじわっと別方向に流れ出して、碇(佐藤隆太さん)の表情が一気に鋭くなるのが印象的。
この回、情報の一つひとつが静かに刺さる。

篠宮多江(野波麻帆さん)の“男物のハンカチ”という小さな伏線の破壊力

瓜谷との取り調べで殴られた篠宮が、碇と話すシーン。
「ちょっとは手を抜いて…」とこぼす声に、疲れと迷いが混ざってて、胸がひんやりする。
そこで碇が気づく“男物のハンカチ”。
たったそれだけの描写なのに、何かが崩れる音が遠くで聞こえるような感覚が走る。
後々の展開で「なるほど…」ってなるのが怖くて、美しい伏線ってこんなに静かに心をえぐるんだなって思った。
このドラマ、細かい仕掛けの入れ方がほんとに巧い。

真犯人の正体が落ちてくる瞬間の冷たさが刺さる

とある人物の指示で瓜谷が釈放された瞬間、空気が変わる。
その後の真犯人判明の流れが唐突じゃなくて、むしろ丁寧すぎるくらい静かに“落ちてくる”から逆に怖い。
SNSで「最終回かと思った」って言われてたのもめちゃくちゃわかる。
伏線がさらっと散らばってたのに、全部まとめて心臓を掴みにくる感じで、ぞわっと鳥肌が立つ。
「最初から碇に見つけてほしかったのかな?」という声が出てたのも納得で、涙腺の奥がじんわり痛くなる。

日下部峻(加藤シゲアキさん)のプロポーズが残す苦しい余韻

ラストのプロポーズ、もう涙の温度が違った。
有馬礼子(山下美月さん)に向けた言葉なのに、どこか自分の心を守りきれないまま投げてる感じがあって、息が詰まる。
「礼子が誰に引かれているか分かっているよ」と言いながらもプロポーズするその姿に、強さより弱さがにじむ。
母親のこと、碇のこと、自分の立ち位置のこと、その全部が日下部の呼吸を乱してるのがわかって、見てる方まで胸がぎゅっと痛む。
切ないのに、目を離せなかった。

まとめ

第7話は、事件の真相に迫る緊張感と、登場人物の心の揺れが重なって、静かに心を持っていかれる回だった。
碇拓真(佐藤隆太さん)が気づく小さな違和感、篠宮多江(野波麻帆さん)が抱える秘密、日下部峻(加藤シゲアキさん)の揺れる想い。
どれも派手じゃないのに、余韻だけが長く残って、気づけば深夜みたいな静けさが胸に落ちていた。
次の展開への不安と期待が混ざる感じが、ちょっと怖いのにやめられない。
(りりたん)

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