文太(大泉洋さん)たち“ビットファイブ”が挑むはずの任務が、普通のミッションって空気じゃなくて、ちょっと息吸うだけで背筋がひやっとするレベル。
兆(岡田将生さん)が淡々と命じる声の奥に、不穏が潜んでるような感じで、聞いてるだけで胸がざわつく。
しかも文太が一人だけ呼び出されて、“10年後に1万人死ぬ大惨事”なんて言われるから、頭の中で警報がガンガン鳴って、気持ちが浮く。
なのに物語は容赦なく進むし、気持ちを置き去りにしていくテンポで、ずっと心が落ち着かなかった。
ビットファイブに下された“奪って沈める”ミッションの重さ
兆(岡田将生さん)が語る内容は、言葉数が少ないのに圧だけ強い。
アタッシェケースを奪って海に沈めろって、軽い口調なのに意味が重い。
その場に立っている文太(大泉洋さん)が一瞬呼吸を置くような表情をして、こっちまで胸がぎゅっとなる。
ビットファイブの面々も、任務に慣れてる風なのに、今回ばかりは背中の緊張が隠せてない。
“ちょっとだけエスパー”なのに、託されるものが全然“ちょっと”じゃない。
この段階で、ただの特殊能力ものじゃない予感が濃くなるし、静かな波を立てる言葉が妙に刺さったまま抜けなかった。
謎の女・久条(向里祐香さん)と市松(北村匠海さん)、紫苑(新原泰佑さん)の介入が予想外すぎ
ミッション当日、ビットファイブの前に突然現れる久条(向里祐香さん)。
その後ろには市松(北村匠海さん)と紫苑(新原泰佑さん)まで引き連れてて、空気が一気に冷える。
3人が“ちょっとだけエスパー”になっているって事実、あまりに自然に放り込まれて驚く暇もない。
しかもアタッシェケースを巡っての攻防が、ただのバトルじゃなく、感情と能力が入り混じる複雑なぶつかり合いで、息を飲むシーンばかり。
触れられた瞬間に伝わる心の声、視線、間。
まるで全部が伏線みたいに見えて、集中して見ているのに追いきれないくらい情報が詰まってくる。
久条の動きも市松の言葉も紫苑の迷いも、どこかしら裏に“まだ開いてない扉”がありそうで、不気味な静かさがまとわりついていた。
「1000万人が死ぬ、あんたのせいで」の衝撃と、空っぽのアタッシェケース
文太(大泉洋さん)が市松(北村匠海さん)に触れた瞬間、心の声として響く「1000万人が死ぬ、あんたのせいで」。
この一言の殺傷力が本当にすごくて、一瞬、画面の空気ごと止まったみたいに見えた。
誰が、何を、どこから知っていて、その未来はどこでひっくり返るのか……頭の中が追いつけないまま、アタッシェケースの中身が空っぽだと判明。
必死で奪い合っていたものが“無”って、力が抜けるとかじゃなくて、不安だけが残る。
目的がズレているのか、誰かが意図的に空にしたのか、そもそも“本当の目的”が別にあるのか。
静かに積み上がっていた疑問が一気に弾けて、胸のざわつきが増すばかりだった。
突如現れた謎の男(麿赤兒さん)と“雪”のような現象
攻防の緊張が続く中、空気を切り裂くように登場した謎の男(麿赤兒さん)。
「ジャンクションを戻しに来た」って言葉が、意味は分からないのに背中がゾワッとする。
天を指差したあと、雪みたいな何かがふわっと降ってきて、その瞬間だけ世界の温度が変わったような錯覚すらあった。
久条、市松、紫苑の3人がそのまま消えてしまった描写も、恐怖というより現実感がねじ曲がる感じで、理解が追いつかない。
この男が“何を戻しに来た”のか、その基準がどこにあるのか、説明されていないのに存在感だけが圧倒的で、気持ちがざわつき続けた。
四季(宮崎あおいさん)のフラッシュバックと、倒れている兆(岡田将生さん)の謎
文太を夫だと思い込んでいる四季(宮崎あおいさん)が、謎の男の影響っぽい現象で突然過去の記憶をフラッシュバック。
その映像の奥で倒れている兆(岡田将生さん)。
言葉にできない違和感が、胸の下の方でずっとゆらゆら揺れる。
四季が見たものが事実なのか改変された記憶なのか、それとも別の時間軸の断片なのか、判断する材料が全然足りない。
でも彼女の記憶が物語の中で大きな鍵になっているのは確実で、流れの先が一気に深くなった感じがした。
穏やかな人に見える四季の揺れ方が、逆に“根本的な真実”の匂いを放っていて目が離せない。
第5話の余韻:SNSに広がる考察の波
視聴者の声がすごくて、「四季ちゃんの旦那は兆なの?」「記憶改変系いるよね絶対」みたいな推測が飛び交っていた。
未来から来た説や、1万人 vs 1000万人の構図がある説まで、みんなの想像が広がっていくのが面白いし、逆に不安も強くなる。
物語の前提そのものが揺さぶられている感じで、“今、信じていい情報はどれなの?”って問いがぼんやり残る。
SNSの反応すら、作品の延長戦みたいに緊張を共有していて、物語の余韻が長く続く回だった。
まとめ
第5話は、静かに始まったはずなのに、気づいたら深いところまで連れていかれていたような不思議な回だった。
文太(大泉洋さん)の葛藤、兆(岡田将生さん)の表情の奥にある意味、久条(向里祐香さん)の不気味な魅力、そして四季(宮崎あおいさん)の記憶の揺れ。
全部が太い糸でつながっている気がするのに、まだ全貌が見えないからもどかしい。
でもその曖昧さが逆にクセになって、続きが怖いのに気になって仕方ない。
(みかんてぃ)

