『シナントロープ』、第8話の“クルミ”登場が想像以上に胸つかんでくる(感想)(ネタバレがあります)

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第8話、ただ都成剣之介(水上恒司さん)が動画撮りに行くだけのはずなのに、急に心臓をふわっと掴まれた感じになって、歩くテンポまでずれちゃった。
覆面ミュージシャンを見つけた瞬間の都成の“え…何この空気…”って感じの止まり方があまりにも自然で、こっちまで息が吸えなくなる。
しかも歌声が反則級で、スケッチブックに書かれた「クルミ」の文字見た瞬間に、物語の地図がまた一段階複雑になる気配。
ああいう出会い方って、ドラマじゃなくても忘れないやつ。

静かなバーガーショップなのに、全員の思惑が渦巻いててずっと落ち着かない“シナントロープ”の世界

「シナントロープ」は街のちょっと古いバーガーショップが舞台なのに、登場人物たちの心が全員どこか乱反射してて、見てるこっちがどんどん飲み込まれていく。
都成剣之介(水上恒司さん)が何となく冴えない大学生なのに、店のみんなと関わるほど物語の歯車がギシギシ動きだすのがクセになる。
水町ことみ(山田杏奈さん)の現実的な視線、木場幹太(坂東龍汰さん)のテンションの軽さ、里見奈々(影山優佳さん)の真面目すぎる空気、田丸哲也(望月歩さん)の不器用な優しさ。
この8人、ただそこにいるだけで色と質感が全然違うから、同じカウンターにいるのにまったく別の物語が同時に進む感じがする。
青春って言うには重いし、ミステリーって言うには温度が近いし、説明しづらいのに引きずられる世界観。

B.P.Burgerの動画を“パクる”流れから、まさかの路上ライブ遭遇へ

番組で人気バーガー店が紹介されて、ことみ(山田杏奈さん)が「これ勝ち目ないよね…」って落ち込むのがリアルで、そこからの道順動画“パクリ案”が妙に的確。
都成(水上恒司さん)が「俺行く!」って即行動なの、シンプルに可愛いし、あの子って悩むより足が先に動くタイプなんだなって分かる瞬間でもある。
カメラ回しながら歩く都成の後ろ姿がふつうの日常っぽいのに、次の角を曲がったら突然ドラマの濃度が変わるのもこの作品っぽい。
視線の先にふいに現れた覆面ミュージシャン。
それだけで空気がスッと引き締まって、都成の足が勝手に止まるのも納得の静けさがあった。

“クルミ”の歌声が予想外すぎてSNSがざわつくのも当然

覆面をかぶったミュージシャンの歌声が、ほんとに一瞬で景色の色を変えるやつで、都成が「めちゃめちゃうまいっすね」って言ったのが全視聴者の総意すぎた。
ギターケースに置かれたスケッチブックに「クルミ」、SNSのID、ゆるい手書き文字。
ああいうのって逆にプロっぽさがにじむのがずるい。
都成が小銭入れてそっと去るシーン、なんか“今じゃないけどまた交わる”みたいな余白があって鳥肌。
放送後にタイムラインが
「歌、誰!?」
「元プロの声すぎる」
「ひゅーいくん…?え?」
みたいな予想と妄想でいっぱいになったのも、あの声なら納得。
覆面の下に何が隠れてるのか、クルミという存在が物語にどう絡んでくるのか、考えれば考えるほど深みにハマる。

街の隅で動き出す“見えない糸”、8人の物語に新しい影が落ちてきた

シナントロープって、強盗事件をきっかけに人間関係がじわじわ歪むドラマだけど、第8話のクルミ登場で一気に“外側の物語”が入り込んできた感じがある。
志沢匠(萩原護さん)の不気味な沈黙、室田環那(鳴海唯さん)の不安定な行動、塚田竜馬(高橋侃さん)の夢にしがみつく焦り。
どの人も、その心の揺れがいつ事件と結びつくのか分からない。
そこにクルミの歌声が重なった瞬間、ただのゲストじゃなくて物語の鍵みたいな匂いがした。
このドラマ、静かな会話の端っこに伏線の影が落ちてるのが本当に巧妙。

まとめ

第8話は、都成剣之介(水上恒司さん)がただ歩いてただけの道で、物語の空気が一段深くなる“転換点”みたいな回だった。
覆面ミュージシャン・クルミの歌声が場面を一瞬で支配して、SNSが騒ぐほどの存在感を生むのも納得。
日常の中にふいに混ざる歪みと偶然が、このドラマの魅力そのものだと思う。
次の瞬間に誰と誰の線が交わるのか、全然見えないのに目が離せなくなる。
こういう静かな衝撃、じわじわ後引く。
(あやぴょん)