東京の水面を切る警備艇のエンジン音って、なんか心臓に似てる。
第9話は、碇拓真(佐藤隆太さん)たちの捜査と、それぞれの想いが水みたいに交差してて息止まりそうだった。
クールな現場に恋と疑念が混ざると、余計にざわっとくるもんだね。
海の上なのに乾きそうなくらい感情の行き場がなかった。
黒木謙一(柿澤勇人さん)から届いた「でかい仕事」メールが波立てる
東京水上警察署に人材派遣会社社長・黒木謙一(柿澤勇人さん)から怪しい情報。
「大きな仕事をする」って一文だけで場の空気が潮風みたいにざらつく。
碇拓真(佐藤隆太さん)と有馬礼子(山下美月さん)はすぐ動いて料亭に張り込み。
でもそこには礼子が尊敬してる海技職員OB・大沢俊夫(小林隆さん)の姿。
しかもビデオカメラの存在に気付いて黒木へ密告。
背筋が冷えるほど静かな裏切りの音がした気がした。
令状なしは入れない?碇と礼子の視線が迷子のまま料亭を後に
碇が踏み込もうとしても黒木が「令状持ってこい」と壁みたいに立ちはだかる。
礼子は大沢が側にいた理由が掴めず目の奥で疑問が濁る。
あの瞬間の閉ざされた空気がやけに重かった。
だけど後から発覚したのは、大沢が黒木の会社の相談役という事実。
尊敬していた人が別の船に乗っていたみたいなショックが残る。
波が引くみたいに静かな余韻なのに、胸だけ騒いでた。
休憩室での会話が切ない、日下部峻(加藤シゲアキさん)の告白事情
日下部峻(加藤シゲアキさん)が碇に声をかけてきて、礼子にプロポーズしたって報告。
碇も喜ぶけど、返事は保留されてるってところで空気が曇る。
続けて「礼子をその気にさせないでください」って言う日下部の言葉が刺さる。
真っ直ぐなのに、不器用すぎて揺れてる想いが透けて見えた。
恋は海みたいで、見えてるところが全部じゃない。
南極観測船で腐乱死体、現場はすでに湾岸署が先着
埠頭公園に展示されてる南極観測船、その船内で腐乱死体って響きだけで背が寒い。
通報を受けた日下部が現場へ走るが、すでに湾岸署が先に到着。
その差に焦りがにじむようで、映像だけ撮って署へ戻る展開がリアル。
やじ馬を撮る手の震えまで感じる気がした。
事件の火種がどこに落ちてるのかわからない怖さが残る。
SNSは複雑な恋模様にざわざわ
「碇さん、他人の恋には鋭いのに自分の好意には鈍い系?」
「日下部くん切ない」「礼子ちゃんの炎が燃える」なんて意見が渦。
結婚や気持ちの重さについて語る人も多くて、海じゃなく心が荒波。
腕相撲で決着つける水上署vs湾岸署のくだりはちょっと笑った。
でも裏で揺れる三角の感情は軽くない。
まとめ
第9話は捜査と恋が同じ水面に影を落とす回だった。
黒木と大沢の繋がり、南極観測船の死体、そして日下部の想い。
全部が静かに波打って、見えないところで絡む糸みたい。
礼子の未来も碇の鈍さも日下部の焦りも気になりすぎて、心置いてかれそう。
次に進むほど深く沈む感じで、まだ水面上がれそうにない。
(りりたん)

