『ちょっとだけエスパー』第7話、理由が残酷すぎて静かに心折れた(感想)(ネタバレがあります)

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第7話、「選ばれし者」なんてタイトルだから期待してたけど、あんな意味だったなんて心がヒリッとした。
文太(大泉洋さん)たちがなぜエスパーなのか、ずっと曖昧なままだったところに真実が投げ込まれて、息の仕方を忘れそうになった。
未来の2055年から通信する兆、四季(宮崎あおいさん)の選択、揺れる仲間、ディシジョンツリーの枝の背景に隠れてた意図。
優しげな光の裏でこんな冷酷な選抜だったの?って思うと、胸の奥がズンと沈む。
ただのSFのワクワクじゃなく、人の価値に触れる重さが刺さる回だった。

文太(大泉洋さん)たちがなぜ“エスパー”なのか、ついに判明

文太と四季(宮崎あおいさん)の生活がすこしずつ温度を持ちはじめてたのに、第7話は思いきり空気を揺らしてきた。
文太、桜介(ディーン・フジオカさん)、円寂(高畑淳子さん)、半蔵(宇野祥平さん)が集められた理由は「選ばれたから」。
でも、その意味は期待とは真逆だった。
兆(岡田将生さん)が未来から放つ言葉、淡々としているのに刺さる。
これまで救ってきた命、変えてきた未来、それが全部「必要最低限の駒」としての任務だったと知るの、本当に苦い。
人類のためじゃなく、四季を救うためでもあり、自分のためでもあり…その狭間で文太たちはどこに立っているのか。
画面越しに呼吸が薄くなる瞬間が何度もあった。

四季(宮崎あおいさん)が選んだのは“文太”で、兆は崩れた

兆が四季に記憶のインストールを再び試みるシーン、未来と現在が重なる音がしてゾクッとした。
四季は過去を取り戻せるはずなのに、選んだのは文太(大泉洋さん)といる“今”。
その選択の一瞬、兆(岡田将生さん)の目から感情が抜け落ちるようで、見てるこっちの胸まで静かに沈んだ。
未来のための修復より、今ある暮らしを守る選択。
それが正しいのか、ただの逃避なのか、判断できなくなるくらいリアル。
SFの世界観なのに、たった一人の気持ちの重さが全部を揺らしていて、切ない温度が残る。
兆の戸惑いも怒りも理解できるけど、「それでも四季が選んだのは文太」という事実が強かった。

ディシジョンツリーの“外側の人間”という残酷な定義

最大の衝撃は、文太たちが“いてもいなくても変わらない人間”として選ばれたということ。
そこに生きている価値がない、社会にとって無害だけど無影響。
「あなたたちがいらない人間だから与えた能力」という兆の言葉は、静かに背筋を冷やした。
文太の失敗だらけの人生、桜介の孤独、円寂の後悔、半蔵の寂しさ、全部が繋がってしまう残酷さ。
Eカプセルが救いじゃなく、延命のようにも聞こえる。
でも、その外側にいた彼らが誰かを救ってきた事実は確実に残ってる。
価値の定義なんて簡単に変わるものじゃなくて、その曖昧さに人の存在の意味を考えさせられた。

SNSの震える反応と、視聴者が抱いた衝撃

放送後は「選ばれし者=いらない人間ってこと?」「本気で悲しくなった」「兆ひどい」「えぐい」という声が溢れてた。
ショックと怒りと切なさの混ざった空気、わかる。
ヒーローっぽい光の裏側に、見えないレッテルが貼られていたなんて普通思わない。
でも、その残酷さがドラマを一段深くした感じがある。
四季が文太を選んだ未来はどこへ繋がるのか。
兆は修正するのか、抵抗が起こるのか。
ラストに近づくほど、心拍の上がり方が変わっていくのが面白い。

まとめ

第7話は、希望と絶望の境目が一枚の紙みたいに薄かった。
「選ばれし者」って言葉の裏側にこんな意味を隠してたのは残酷で、でも見逃せない。
文太(大泉洋さん)と四季(宮崎あおいさん)、そして仲間たちの迷いは弱さじゃなく人間らしさに見えた。
存在の価値なんて他人に決められたくないし、小さな選択が未来を変えるなら、外側からでも戦える気がする。
しんどいのに続きが気になる、そう思わせる回だった。
(ゆめのん)