第10話、温度差と胸騒ぎの混じり具合がエグい回だった。
岩井巧巳(橋本将生さん)が眞希(恒松祐里さん)に顔を寄せる、その一瞬の静けさが震えるほどきれいで、息が喉に引っかかった。
推しに恋して落ちていく温度と、人格が二つある緊張感が同居してて、心臓がずっと落ち着かない。
甘いのに痛い、優しいのに壊れそう。
全部が矛盾みたいで苦しいのに、目が離せなかった。
巧巳(橋本将生さん)と澪/眞希(恒松祐里さん)のゆがんだ愛と依存
大学生の巧巳(橋本将生さん)は推しのアイドル片桐澪と同居する夢みたいな日々を送ってるけど、その裏にはもう一人の人格・眞希(恒松祐里さん)が潜んでる。
澪の笑顔はアイドルとしての光で、眞希は夜にしか見えない秘密の影って感じ。
どちらも片桐澪という人物の一部なのに、それぞれ扱い方が全然違うから、巧巳の心の揺れ方がリアルすぎて刺さる。
「推し」と「愛」と「罪悪感」が全部ひとつの部屋に詰まってて、逃げ道がない。
初主演の橋本将生さんの目の色が毎回違って見えるの、心が変化してる証拠みたいでしんどくて好き。
AMELのメンバーが物語を動かす:愛衣那(永瀬莉子さん)の言葉が冷たい
AMELのメンバー天瀬愛衣那(永瀬莉子さん)がSDカードを盗み見て、澪に全てを暴露。
その言い方が刺さるほど冷たくて、「真希なんて存在しない」と切り捨てる強さに手が止まる。
でも、真希を否定する言葉の裏側に、愛衣那自身の恐怖と嫉妬が混ざってそうで、単純な敵じゃない感じがする。
仲間であるはずの澪を連れ出そうとしながら、巧巳の存在は邪魔だと突き刺すように否定する。
ひとつのグループなのにバランスが崩れた瞬間、息の音まで重くなる回だった。
崩れていく澪と浮上する眞希、そして巧巳の選択
澪はSDカードの映像で自分が海斗(浅野竣哉さん)を殺した可能性を知り、気を失うほどショックを受ける。
そのあと目を開けたのは澪じゃなく眞希。
眞希は「澪のために存在してる」と苦しそうな声で言ってて、消えようとする覚悟が見えるのがつらい。
巧巳が「これからずっと眞希さんでいられる」と返す声は優しいのに、どこか危うい。
愛と執着がきれいに重なると、こんなにも痛くなるんだって思った。
キス未遂の破壊力、深夜に刺さる濃度
巧巳(橋本将生さん)が眞希の顔に近付く。
呼吸が止まりそうなのに、眞希はそっと顔を逸らして泣く。
求め合ってるようで、踏み込めない2人。
あの一秒の静寂、画面越しで胸が焼けるレベル。
SNSでは「心拍数が!!!!」「息できなかった」なんて言葉が並んでて、その気持ち全部わかる。
深夜の時間帯でこんな温度のキス未遂を見せられると、眠れない人続出するでしょって思った。
第10話の余韻:共犯という響きがまだ残る
巧巳の「知ってるよ」という優しさも、眞希の「消えたい」という苦しみも、綺麗で乱暴な恋の形に見えた。
守りたいのに壊しかねない距離感が、ドラマの温度そのまま。
共犯って言葉が甘くて怖い。
手を取れば落ちるし、離せば消える。
だからこそ見届けたくなる。
まとめ
第10話は、恋と罪と本音が胸を叩いてくる回だった。
巧巳(橋本将生さん)と眞希(恒松祐里さん)の距離は近いのに、心はまだ届かない。
突き刺さる言葉、泣き出す横顔、触れなかった唇。
全部が余韻として長く残って苦しくて、でも離れられない。
次が怖いのに、早く見たい。
この感覚を長く抱えていたいと思えるくらい濃かった。
(あやぴょん)

