第9話、しんとあったかくて、でも最後で背中ヒヤッとする温度差えぐかった。
波多野玄一(及川光博さん)と索(手越祐也さん)が“理想”と“現実”の狭間で揺れる感じ、胸の奥を優しく押されるみたいだった。
なのにラスト、森で暴れる謎の男の子20秒。
あの映像だけで空気が一気に変わるってどういうこと、余韻がざらざら残る。
玄一(及川光博さん)と索(手越祐也さん)、家を探すという名の人生相談みたいで切ない
理想の物件が全然見つからない玄一と索の会話、現実の壁に額を押し付けてる感じがリアル。
「妥協したくない」って気持ち、応援したいのに叶わないこともあるって知ってて苦い。
不動産屋の岡部(田中直樹さん)がかけた「諦めるのも悪くない」という言葉が妙に染みて、二人の背中にそっと置くみたいな優しさがあった。
欲しいもの全部は掴めない、でも失うだけじゃない。
その気づきが柔らかくて少し泣きそうだった。
ほたる(白鳥玉季さん)と母・ともえ(麻生久美子さん)が交わした後ろめたい気持ち
玄一と再会したともえ(麻生久美子さん)が、ご当地キーホルダー集めを諦めて帰るしかない現実に揺れてたの、胸に刺さる。
母親として堂々と帰れない悔しさ、そのまま喉につかえる言葉みたいで苦しい。
玄一(及川光博さん)の「もういっそ諦めちゃいますか。一緒に」って提案が優しすぎて涙腺危なかった。
諦めるのは負けじゃなくて、次に進む扉なんだって思わせる温度。
言葉の柔らかさが第9話の心臓部みたいだった。
“前向きな諦め”からのスタートが美しい
玄一も索(手越祐也さん)も、ともえもほたる(白鳥玉季さん)も、それぞれの場所で肩の荷を少し下ろした感じ。
目標の形が変わるって、傷みもあるけど救いでもある。
「次へ行こう」という優しい風みたいな流れがエンディング前まで続いてて、心がゆっくりほぐれていった。
ホームコメディと言いながら、人生の柔らかい部分に触れてくるのずるい。
そしてラスト20秒、森の少年が全部を覆す
流れが穏やかなまま終わると思ったのに、最後は森で少年が暴れる光景。
名前も背景も説明ゼロ、緑の中でただ狂気みたいな動きだけが映る。
空気が変わる瞬間がはっきり分かって、呼吸が止まった。
視聴者の「誰!?」「最終回直前で新展開?」という声、そのまま同じ気持ち。
あの20秒の意味、まだ誰も分からないのが余韻として怖くて好き。
まとめ
第9話は諦めることを肯定してくれた優しい回なのに、最後の映像が静かに牙を立ててきた。
玄一(及川光博さん)と索(手越祐也さん)、ほたる(白鳥玉季さん)の未来が柔らかく見え始めた矢先の不穏。
感情を撫でてくれたあとに急に崖を見せられたようで、気持ちが落ち着かない。
最終回前、このモヤモヤのまま次が来るの楽しみでもあり怖い。
(ちーず姫)

